| ペット問題に対して認識が甘い人たち(2)/2021年7月3日
近所の「大迷惑な犬と飼い主」だが、その後は深夜に4時間も吠え続けることはさすがにないが、それでも深夜や早朝に数分間吠え続けて、熟睡していたのに目が覚めてしまったことが2日ほどあった。当然、その際に飼い主も目が覚めたに違いないが、それでもやっぱり何も感じなかったのだろうか。もはや人間をおやめになった方がいいと思うね。
ところで今年5月、横浜市のアパートからアミメニシキヘビが逃走して17日間も行方知れずになって大騒動になった件も記憶に新しい。私は意外と身近な場所に隠れているんじゃないかと思っていたが、案の定、アパートの屋根裏で発見されて一件落着。
飼い主は休職してヘビを探し、住んでいたアパートも解約して出られたそうだが、こんなの最低限の当たり前のことをしたまでで、少なくとも褒めるようなことじゃない。しかもペット飼育禁止のアパートでヘビを飼っていたわけだから、そもそも契約違反。契約違反を平気でするくらいだから、どっちみちご立派な人じゃない。アパートを出たのも、迷惑をかけた近所の人に対するケジメとして出たわけじゃなくて、出るしかなかったのだろう。
しかも、いくら毒蛇ではないとはいえ、近所の人たちが感じた「怖さ」を思うと、実に理不尽極まりない話しで、私であれば迷惑をかけた近所の一軒一軒すべてに菓子折持参で謝罪に行くとかすると思うけど、この飼い主はそこまできちんと対応したのだろうか。確かに謝罪に行くといっても、どこで線を引くかというのは難しいところだが、ヘビが行方不明になっている間、近所の人たちは自分の庭を歩くのでさえ、草陰にヘビが潜んでいないかと怖かったはずで、その大迷惑ぶりに対して、結局、こういう逃走事件の発生有無が、どんな人物かも定かではない飼い主のモラルだけに頼っているというのもどうなんだろうねぇ。
もっといえば17日間に渡って警察が大捜索したわけだが、その人件費って神奈川県民の税金でまかなわれているわけでしょ。飼い主は近所の人だけではなく、神奈川県警も含めて全神奈川県民に、「自分の大ボケのせいで貴重な税金を使ってしまい、大変申し訳ございません」と謝罪すべきだろうな。県警がヘビのためにのべ何人の警察官を投入したのかは知らないが、捜索が17日間にも渡っているわけだから、「見つかってよかったね〜」で終わるほど軽い話しじゃないと思う。
今回、近所の人や捜索した警察官に何の被害がなかったのは幸いだったが、どんな動物にしても捕獲の際にはリスクがあり、万一、捕獲時に警察官が怪我する事態にでもなれば、「自分が癒されたい」というくらいの軽〜い理由で安易にペットを飼ってしまった飼い主の尻ぬぐいを、いくらこれも仕事のうちとはいえ、まったく無関係の警察官がしなければならないというのも、すんなりと納得したくない。これって安易な登山の結果、遭難してしまった登山者を救助しなければならない警察や消防関係者に対しても同じ思いを抱く。
こんなことでもいおうものなら、「捕獲時のリスクといってもちょっと怪我するくらいでしょ」みたいな反論も聞こえてきそうだが、2002年に大分県で野生化したフェレット(イタチのなかま)を捕獲する際に手を噛まれた警察官が、蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症して、17年間闘病した末、2019年に亡くなられた事例もある。この例ではペットのフェレットではないが、もともとはペットとして飼われていたものが逃げ出すなどした個体か、あるいはその子孫と思われ、、「かわいいフェレットを飼って癒されたい」という、どこかの飼い主の欲求が、まわりまわって、一人の警察官の死に結びついているともいえるわけで、この警察官のご遺族の思いを考えると、実に理不尽極まりない話しではないだろうか。場合によってはこんな重い結果にもなりうることであるにも関わらず、ペットを飼う人の、それにしてもあまりにお気楽な認識には呆れかえるばかりだ。
こうした捕獲作業をした警察官が死亡する例は確かに極めてレアケースだろうとは思うが、飼育下にあるペットでも危険な病原体を保有していることはあり、ペットの口にいる常在菌が原因となるパスツレラ病、猫や犬に噛まれたり、ひっかかれたりすることで感染する猫ひっかき病など、人獣共通感染症はいろいろある。こうした感染症の死亡例は決して多くはないが、ゼロでもないわけで、ペットはかわいいだけではすまない重い問題も実は含んでいる。つまり、飼い主自身にも実は最悪死に至るリスクがあることを認識した上で、無関係の他人には一切迷惑をかけない強い覚悟くらいは持って飼って欲しいものである。
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