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韓国映画「パラサイト 半地下の家族」に対する日本人の反応を見て思うこと/2021年1月10日

 アカデミー賞の4部門を受賞した韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が、先日、日本テレビで放映された。見てないし、今後見るつもりもないが、日本における興行成績もよかったらしい。
 当初、この映画が話題になった頃は、「韓国映画も頑張ってるなぁ」くらいの感想しかなかった。しかしその後、ネット記事を読むと、映画の中で日本の領土・竹島の韓国名である独島を歌った曲が使われており、ポン・ジュノ監督が文大統領に招かれた昼食会の席上で、そのことが話題になった際に「日本の観客もそれを歌うそうです」と監督がいうと、その場にいた全員が笑った…とあった(※)。

 そんな「パラサイト」をありがたがって放映するテレビ局、それを喜んで見る視聴者。おそらくほかにもアカデミー賞受賞ということもあって、絶賛するメディアも多数あったことと思われる。そういえば朝日新聞でもポン・ジュノ監督と日本の映画監督との対談を組んでいたような気がする。彼らは、この事実をどう感じているのだろうか。領土問題は領土問題。映画は映画。感情的にならずに大人の対応をしている自分自身に、ご満足なのだろうか。それとも、この事実を知らないだけなのか。
 私は、一律で「こんな映画を見るな」といいたくて、この話題を取り上げたわけでもないが、日本人はタダ単にバカなだけだと思うけどね。ポン・ジュノ監督も、独島の歌を使っているにも関わらず、日本人が喜んで映画を見るので、結果ガッポリ金を稼げて、しかも日本のメディアからはオファーも続出して、「日本人はどこまでマヌケなのか」と思っているのではないか。

 こんなの大人の対応なんかじゃない。何か重要なものが抜けている。何でもアリで、したたかな韓国人が、いいように「独島プロパガンダ」に利用し、利用されていることにも気づかずに、むしろ映画を見て喜んでいる日本人を見ていると、この国も終わったな…と私は思う。

 韓流ドラマが流行った際、それが大好きなオバサン連中が決まってこういっていた。「政治と文化は関係ない」と。でも日本人はそう思っていても、向こうはそうじゃないということだろう。もちろん、いちいち反日を持ち込むのにうんざりしている、まともな韓国人も多数いると思う。だから韓流も韓国もすべてノーではないのだが、在特会みたいなのは論外としても、日本人はもう少し賢く、したたかになるべきではないか。

 昨年10月15日付け朝日新聞に香港の民主化運動で注目されている周庭さんを「民主の女神」と、まるでアイドルのようにもてはやす日本のメディアの浅はかさを憂う記事が載っていた。菅内閣が誕生すると、菅さんの好きな食べ物やスポーツに注目した、日本のテレビ報道を見て、周庭さんが、「過去の言論やスタンスの方が重要じゃないですか」と違和感を表明した…ともあった。
 テレビでも菅さんの過去の言動やスタンスは、繰り返し取り上げていたと思うので、決して好きな食べ物の話題ばかりではなかったと思うが、あまりにどうでもいい話題提供も目に付いたということだろう。

 でもまあ、日本のメディアも一般大衆も、そのレベルなんて、せいぜいこんなもんだと思う。CMで成立している民放テレビ局は、視聴者が求めるものを取り上げる方が視聴率につながる。だから番組内容のレベルは、一般大衆のレベルをそのまま反映している。クソくだらない芸能人の誰それが不倫しているみたいな話題を興味津々で見るバカが多いから、テレビ局もそれに合わせているだけ。

 常々私は、「日本国民はそんなに賢くない」と自分のことは棚に上げて思っているのだが、こんな状態では、世界からバカにされて終わりだよ。

※Wikipedia「パラサイト 半地下の家族」ページの下の方に「ジェシカソング(「独島は我が領土」替え歌)問題」として載っています。




 
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