| 石原発言をきっかけに人口増加の抑制作用について考えた/2011年02月21日
石原都知事が昨年、同性愛者に対して「どこか足らない感じがする。それは遺伝とかのせいなのだろう。テレビなんかでも同性愛者の連中が出てきて平気でやるでしょ。日本は野放図になり過ぎている」と発言されたそうだ。以前、ニュースサイトでこの報道を読んで、私はおおむね賛同したいと思った。タレントとしての才能が高い人もいるとはいえ、確かに近年のこの風潮には、ちょっと違和感を覚える。誰かに迷惑が及ぶわけでもなく個人の自由の問題ではあるし、さらにいえばテレビというのは非日常の世界だから、おもしろいことをしゃべれる方が重用されるのだろうが…。
でも、石原さん。原因は遺伝じゃなくて、おそらく性ホルモンの分泌異常ですよ。それも遺伝した可能性はあるが、両親の性対象が正常だったからその人が生まれたわけで(単純にそうともいえない部分があるにしても)、むしろ後天的な原因で、母親の胎内にいる時から思春期にかけて十分な性ホルモンが分泌されなかったために性対象を正常にとらえられなくなったと考える方が自然だ。それは、同性愛だけでなく、性同一性障害についても、おそらく原因は同じではないか(性同一性障害の原因は、医学的には未解明のようだが)。
ホルモンの分泌部位と、それを受け取る受容体など、一連のホルモン機能が正常であれば、人間の行動や感情は確実にホルモンの影響を受ける。つまり、普通の人と同性愛者を比較して、では両者は何が違うのかと考えると…その最も可能性が高い答えが性ホルモンの分泌異常ということだ。
おそらく、ご本人たちにしてみれば、同性を好きになる運命のもとに生まれたとか、そういう深いものに起因させたいのだろうが、現実は、それよりももっと単純だろうね。
昨日の朝日新聞に、石原都知事の発言を批判する同性愛者からの投書が載っていて、「なぜ同性を好きになるのか、という問題は世界中の学者の研究をもってしても解明されていない」とあったが、「なぜ異性を好きにならないのか」という点も含めて、性ホルモン分泌異常で簡単に説明がつく。同性愛者の血中の性ホルモン濃度でも調べれば答えはすぐに出るはずだが、差別とか、いろいろめんどうな問題にもつながりそうなので、専門家も調べたがらないし、そもそも調べなくても主な原因はこれしかないと認識されていて、あまりそれをおおっぴらにいわないだけだろう。
ただ、その一方で、こういう傾向というのは、人類という生物種が内在させている人口増加に対しての抑制作用の現れではないかという気もする。一定の生活空間で一定の餌と水を与え続けられるネズミ個体群は、ある程度までは、まさにねずみ算式にどんどん増加するが、これらが不足してきて、さらに個体密度が高くなるとストレスや病気も増えて、増加率は緩やかになり、やがては個体数は一定となって、X軸に時間、Y軸に個体数をとったグラフはS字のようなロジスティック曲線を描く。それは生物である以上、人間とてネズミと同じことで、個体数がピークに近づくと、何らかのブレーキがかかると考えるべきだろう。ネズミの例では、それは空間や食料の限界といった物理的側面が大きいが、人間のように全世界に広がっている巨大な個体群の場合だと、それ以外に機能する生物学的なブレーキもあるのではないか。
晩婚化や少子化、同性愛者の増加、それをタブー視しない風潮は、社会的要因が最も強く影響しているとは思うが、そんな生物学的ブレーキに起因している可能性も考えられないか。また男性の精子密度が50年前と比較して減少している(生殖能力の低下)という報告もあって、あるいはこれもそうなのかもしれない。外的要因の可能性もあるが、環境ホルモンについていえば、一時いわれていたほどの影響は確認されていないというのが、最近の見解らしい。
日本では、人口増加はピークを過ぎて超高齢化社会を迎えつつあるとはいえ、ブレーキの機能に時間差が生じると仮定することもできる。根拠が決定的に不足しているから、あくまで私の雑感に過ぎないのだが。
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