Nature
日記
 2008年8月〜2009年7月
過去の日記目次
2009年7月24日(金)
無題
PCのリカバリ

 Cドライブの空き容量不足に対応するため、今週、ついにデスクトップPCのリカバリに踏み切った。リカバリとパーティションサイズの変更作業に続けて、30本近いソフトの再インストールを終え、ウィルス対策ソフトについてもソフトメーカーのカスタマーサポートに電話して遠隔操作で元に戻してもらった。ここまでは順調に進んだ。ところが、音楽ソフトのバックアップを復元してみると、ファイル数が8000を超えている。なんかおかしい。その原因はあとで判明したが、とにかくそれを正常に戻そうといろいろやっていくうちに、どんどんぬかるみにはまって、脱出不可能に。そこで、やむを得ず、またまたリカバリを一からやり直すことに。ウィルス対策ソフトの復元も、再度依頼。そんなことで1日ですむところが、2日もかかった。あー、疲れた! でも、ようやく、Cドライブが健全になったぞ。

 ところで、この作業の少し前、メールソフトを、それまで使っていたOutlook ExpressからJustsystemのShuriken2009に乗り換えたのだが、これ、いいよ〜。Outlook Expressよりも断然、使いやすい。自動的にバックアップもしてくれるし、画面レイアウトやカラーバリエーションも選択できる。Outlook Expressからのインポートも簡単だし、一発で、Shuriken2009の送受信データと合体できる。細かい配慮が行き届いていて、たとえばアカウントの設定ではパスワードを入力するけど、あれって普通は隠し文字で表示され入力の確認ができないことの方が多い。ところがShuriken2009では、入力文字を確認する選択もできるようになっている。今回のリカバリでも、メールソフトの復元は、実に簡単にすんだ。


アクセス4000件

 先週後半から今週にかけて、本サイト「山岳奇譚」のアクセス数がすごいことになった。普段は、このページだけで50〜100件程度だが、先週末には600件を超え、連休中の19日には4000件にもなった。その後は150〜200件を推移しているが、一日でこれほどのアクセス数を記録したのは、サイト全体でもページ単位でも初めてだ。アクセス数が増えるのはうれしいけど、どちらかというと「オマケ」程度のページなので、「う〜ん、見てほしいのは、そこじゃないんだけどな」というのがホンネ。でも、ま、夏だから仕方ないか。


2009年7月18日(土)
最近のニュースで感じたこと
トムラウシ山登山ツアー遭難事故

 大雪山系のトムラウシ山で登山ツアー客が遭難した事故。新聞で詳しい状況を読むと、やはりガイドの状況判断に問題があるといわざるを得ないだろう。一度だけでなく何度も判断ミスが繰り返されている。2日目の出発時点で、かなりの強風だったというが、そんな天候であるにもかかわらずツアーを決行したこと。その後、体調不良を訴えて歩けなくなる人が続出したのに計画を変更しなかった(救助要請も含めて)ことである。そしてガイド1人で10人もの客を見なければならなくなったら、本来、ガイドは全員の様子を把握できるように一番後を歩くべきなのに、生存者が「ガイドの足が速く、ついてつけなくなって脱落した」と話している点から考えると、おそらくそれをしなかったのだろう。そのために途中で8人もの脱落者が出ても気づかなかったわけだ(あるいは故意なのかは知らないが)。いずれにしても脱落者に対する対応ができていないということだ。これは、極めてお粗末としかいいようがない。確かに悪天候による低温という不運もあるが、もしガイドの判断が的確であれば、結果は違っていたかもしれない。ガイドが業務上過失致死の罪に問われる可能性は高いと思う。


2009年7月17日(金)
今週の取材
 今週は長野→岐阜→富山を2日間でまわってきた。2日目、岐阜県の取材先に向かおうとしていた時、道の駅にある大きな電光掲示板に「○○峠は落石のため通行止」の表示を見つけて唖然。まさにこれから向かおうとしている場所だったからだ。もしかすると反対側からは行けるかも知れないと、ダメモトで遠回りして向かうことに。市役所に電話で聞けばすむ話なのだが、時間は早朝。仕方なく、実際に行ってみることにした。ところが反対側もダメ。この日、天気は快晴。絶好の機会だったのになぁ。でも、こればかりは仕方ない。いきなり予定が空白になってしまった。さて、どうしよう。もう、帰ろうかなと戻りかけたが、ふと近くにある山のことを思い出し、そこに行くことにする。晴れていれば、おそらくきれいな景観を撮影できるのではないかと期待したのだが、富山県側にある登山口は思った以上に遠く、途中、県道の通行止もあったりしたために迂回して、なんとか登山口にたどりついたのが11時。空を見上げれば、雲が増えている。でも、ここまで来たのなら登っちゃえ、ってわけでスタート。山頂までは1時間弱だが、結構な急登が続く。しかし、パッと視界が開けた先には、ササユリやニッコウキスゲ、オオバギボウシが咲く別天地になっていた。稜線上の湿原を散策し、雲は多かったが、時折太陽も顔を出し、まずまずの写真が撮れた。結果的には、この山に登れたのはラッキーだったかも。通行止になっていなければ、来る機会はもっともっと先になったのは間違いないだろうし、ベストシーズンにぴったりだったのもよかった。

 2時頃には下山し、林道を下って、富山側から岐阜・高山方面に続く国道へ。でも国道とは名ばかりの「酷道」。国道へ入ったとき、「あれ?間違えたかな」と思うほどの道なのだ。行っても行っても離合も難しい狭い道で、ガードレールもない断崖すれすれの箇所も続いてスリル満点。当然、人家は皆無。まるで北海道の3桁国道を走っているのではないかと錯覚しそうだった。さすがに利用者も少ないようで、約20キロほどの区間で、出会った車はたったの1台。運良く峠の広い場所で離合できたので、困ることはなかった。やがて高山市から安房峠に向かうあたりから、猛烈な土砂降りになる。下山中、一人で登ってくる初老の女性と出会い、少し話をしたのだが、「この雨に遭ってなければいいが…」と頭をよぎる。安房トンネルを越えると、嘘のように小降りになり、松本市街地が近づく頃は青空も見え始めていた。

2009年7月9日(木)
デスクワーク環境の向上
 先月は、比較的天気に恵まれ、計11日も取材に出ていたが、今月に入って、ようやく梅雨らしい天気続き。本当は栃木あたりに2日ほど行こうかと思っていたのに、結局中止にした。でも、こういう停滞期というのは、ほかのことを進めるには都合がいい。

 ところで最近、デスクワーク環境をさらに向上させたいと考え、これまで使っていたモバイルノートPCは、やや力不足なので取材時のメール送受信専用にして、ノートPCを新たに1台買うことにした。あくまで普段常用しているデスクトップPCの補助として位置づけ。さて、買うとしたら、やっぱりVaioってわけで(あとの2台もどちらもVaio)、普通に量販店で買うことも考えたが、スペックを自由にチョイスできるソニー直販サイトのオーダーメイドで注文することにした。先月末にネット注文したところ、予定よりも早く4日に届く。メモリは選択スペック最大の8GBにしたので、確かにデジタル画像をNikon CaptureNX2でROW現像したり、調整や修正したりする時、断然早くて確かに便利にはなかったが、その一方、WindowsVistaなので、これまで使っていたソフトが使えなくなったり、不便な点も。私はWordもExcelも使うことは少なくて(私には使いにくい)、ワープロソフトはもっぱら一太郎、表計算ソフトは123を長年愛用していた。ところが、123って、Vista対応のバージョンアップって作ってないんだよね。だから123ファイルを新しいノートパソコンでは開けない(Excelファイルに変換すれば、Excelで開くことは可能だが)。そこで、今後はJustsystemの表計算ソフト三四郎に乗り換えることにした。
 同じくJustsystemの一太郎は、広辞苑のソフトも一緒に入れておくと、文章作成途中で、調べたい用語の前にカーソルをもってきてCtrlキーを押すだけで、広辞苑の解説が表示されるなど、同社のソフトは、どれもよく考えられていて使いやすい。だから、きっと三四郎も使いやすいのではないかと期待してるってわけ。

 あと、ノートパソコンのドライブは、ブレーレイディスクにしたのだが、まだ使い方に慣れていない点もあるかもしれないが、書き込みにかなり時間がかかるなど、思ってたほど手軽なものじゃなかったというのが印象。どんどん貯まる一方の写真画像ファイルをどういう方法でバックアップするのか難しいところで、ブレーレイディスクは、確かに有効な手段のひとつといえる。実際に使ってみる前は、これで一気に全写真画像ファイルをブレーレイディスクでバックアップしようと思っていたが、もう少し使い勝手に慣れ、あるいはほかの方法も検討してから進めることに。バックアップって難しいな。今は内蔵HDDと外付けHDDにそれぞれ分けて保存しているので、一方にトラブルが生じても問題はないが、いつまでもこの方法で続けるわけにはいかないし。


2009年6月24日(水)
最近のニュースで感じたこと
足利事件と裁判員制度について

 無実の人間を犯人と断定してしまったということは、日本の裁判制度に重大な欠陥があることに他ならない。当時のDNA鑑定に問題があったのは、もちろんそうなのだが、DNA鑑定が、事件の絶対的な証拠として採用できるのか、よく検証していなかったという点で、やはり裁判所にも問題があったといわざるを得ないだろう。科学捜査研究所の専門家が出した結論だとしても、裁判官は、その内容を十分確認しなければならなかった。また科捜研だけでなく、別の専門家にも鑑定を依頼し、より証拠の信頼性を上げる努力をしなければならなかった。当時のDNA鑑定は「100万人から1人を絞り込める」といわれていたそうだ。いかにも精度が高そうに聞こえるが、200万都市なら、同じDNAと判定される人が市内に2人いることになり、日本国内だと120人もいる計算になる。とそれば、確かにほかの状況証拠と併せれば証拠のひとつとして採用できるかもしれないが、逃げようがない絶対的な証拠とはいえないはずだ。

 裁判員制度が始まる前、朝日新聞の投書欄に「日本の裁判制度に問題があるとは思えない」とする意見が載っていた。足利事件を受けて、裁判所に対する印象が大きく変わった人も多いのではないかと思われるが、この事件は決して例外的な事例ではないということだ。今の日本の裁判官は、どちらかというと過去の判例とのバランスを考えるあまり、ほかの要素に対する認識が不足しているのではないかと思わざるを得ないことがある。

 以前、こんな事例をテレビでやっていた。ある被告が、自分のアリバイを証明するために一本のビデオテープを提出した。そのテープには、ビデオカメラで撮影した画像が録画されており、裁判所は、その画像内に写し込まれている日付・時刻表示から、被告のアリバイを証明できる証拠として採用したというのだ。この話を聞いて「ウソだろ」と思う人は多いと思う。メカに弱い人でも、ビデオカメラで写し込める日付・時刻表示なんて、カメラの設定でいかようにでも変えられることくらい知っているはずだ。だが、この裁判官は、それを知らなかったらしい。だから証拠として採用したのだ。だが、裁判官は騙せても検察官までは騙せなかったようだ。画像を詳しく分析した検察官は、事件当時には、まだ建っていなかったはずの建物が写っていることに気づいた。つまり、事件後にアリバイ工作のためにビデオカメラの日付設定を事件当日に変えて撮影したものであることが判明したのである。こんな代物を大して疑問にも思わずに証拠として採用する裁判官が実在するのかと思うと、心底がっかりする。裁判官だからメカに弱くても仕方ないのではない。証拠として採用するのであれば、仮に自分はメカ音痴であったとしても、日付の変更ができるのかできないか、ビデオカメラメーカーに確認すればすむ話だ。それを怠ったから、こんな誤った判断が生まれたのだろう。
 
 足利事件では、この例よりもさらに悪質である。DNA再鑑定請求を棄却した裁判所を見ればわかるように、裁判所にも「判断がおかしい」人物がいることがよくわかる。これこそ日本の裁判制度には重大な問題がある証拠といえる。足利事件は、それを日本中に知らしめた。にもかかわらず、誤判の検証もしないと断言するようでは、自浄作用に期待するのは無駄。誤判をしないように制度をよりよくしていこう、なんて意識がないのは明白であって、それよりも検証することにより、自分たちにとって都合が悪い部分が次々に出てくることの方を嫌っているのだろう。「ダメだこりゃ」。そう思わないか。

 だからこそ、裁判員制度は絶対に必要と私は考える。自分が裁判員に選ばれたら、あまり行きたいとは思わないが、この現状を見れば、それが必要なことに気づく。裁判員制度は、まだ発達途中で、今後もいろいろ問題も出てくるだろうが、私は有効な司法制度改革だと思う。この発案者は誰か知らないけど、以上のような理由から司法制度の重大な問題点に気づき、それを何とかしたいと考えた良識人だろう。狭い世界の「常識」だけで判断しがちな裁判官たちに一般市民の良識に接させて、少しは自分たちの判断にも問題があることに気づかせよう、そういうことだと思う。足利事件に限らず、裁判官も時におかしな判断をしてるんだよ。前にもいったけど、論理がおかしい人も実際にいらっしゃる。そういう裁判官には、なぜ論理的におかしいのか、裁判員になって面と向かって説明したいね。


東国原知事に出馬要請

 出馬要請を受けて、知事は自分を総裁候補とすることなどを条件に出したそうだ。どこまで本心か、どこまで正確な報道なのか知らんが、それに対して「一応はお聞きした」という微妙な言い回しで古賀が答えている点から考えると、あるいはその通りだったのかもしれない。もし、これが事実なら知事は何を勘違いしてるんだろうね。この発言を受けて、宮崎県民の支持率も下がるんじゃないか。こんなことをシラフで言ってのける人を支持するのもどうかと思うよ。

 東国原知事もテレビでは聞かれたことに無難に答えているけど、私は大阪の橋下府知事の方をはるかに評価するね。橋下さんの言動に対して「言葉遣いが下品」とかの批判もあるけど、言葉遣いが下品でも、やることやるのなら大いに結構。言葉遣いが上品でも何もできない人よりか百倍上等だ。そもそも橋下さんの意見は、スジが通っている。これまでまわりを気にしすぎて、何もいえなかったことを、スパッと言ってのけるところが気持ちいい。これって本当はごく当たり前のことなんだよ。日本では、波風を立てないよう穏やかに平和にってことを気にしすぎるから、問題はいつまでたっても解決しない。何でも思ったことを口に出せとはいわないが、政治の世界では、時にはっきり口に出してスジを通さなきゃね。いうべきことは、しっかりいわなきゃ。


2009年6月22日(月)
筋肉痛
 先週末は、梅雨の晴れ間となったので、長野、新潟方面に取材に出かけた。土曜日は、久しぶりのややハードな登山。ガスは出たが、おおむね天気も良好で、ハクサンイチゲやハクサンコザクラが見事だった。無事、取材を終えて下山。本当は、さらに福島方面にも足をのばすことにしていたが、雨になりそうだったので、予定を変更して帰宅することにした。
 ところが翌日以降、思いもよらぬ筋肉痛が出て、びっくり。登山したあとだから筋肉痛は別に不思議ではないのだが、私の場合、毎年よく山に登っているせいもあって、もうかなり長い間、登山後に筋肉痛が出たことはなかった。おそらく最後の筋肉痛から十数年は無縁だったほどだ。どんなにハードな登山でも、そのあと何ともなかった。ところが、今年は久しぶりの筋肉痛。考えてみれば昨年は、山に登ったのは数えられるくらいで、しかも比較的楽なコースが多かったな。そのため足の筋肉の鍛錬が不足して、今回の筋肉痛につながったのかもしれない。やはり、手を抜くとマズイな…というわけで、今年はしっかり山を歩こう! 脂肪を減らす効果もあるしな。今回も体重が2キロも減ったし。でも、減らすのは大変なのに、元に戻るのは恐ろしく早いんだよな〜(泣)。


2009年6月12日(金)
最近のニュースで感じたこと
石川県の奇現象

 石川県の七尾市や白山市、中能登町でオタマジャクシや小魚が降ったというニュース。どこのテレビ局でも触れていなかったが、過去には世界中で同様の事例が多数報告されており、例えば1973年にはフランスで数万匹とも推定されるヒキガエルが降ったことがあるという。また1897年にはイタリアでセイヨウハナズオウの発芽しかけた種子だけが大量に降ったこともあるらしい。ほかにも古くはローマ時代から、さまざまな「もの」が降った記録があり、大抵は「竜巻の仕業」で片付けられるようだ。今回の場合は、気象予報士が石川県地方では竜巻が発生する気象条件ではなかったことから、それを否定しているようだが、仮にその条件が整っていたとしても、竜巻説はまずあり得ないと見るべきである。なぜなら、もし竜巻が巻き上げたのなら、ほかの水生動物、水生植物、あるいはその近辺にあったはずの水辺の植物や小石など、「カエルや小魚だけでなく、あらゆる生物・無生物」をまとめて巻き上げると考えるのが自然であって、当然、それらと一緒に降ってこなければおかしいからである。竜巻が、特定の生物だけ選別して巻き上げるなんてのはあり得ない。竜巻説を唱える人は、この矛盾に対してきちんと納得できる説明も付け加えるべきであるが、まず不可能だろう。

 この手の「原因不明事件」に対して、一見すると理屈が通りそうな、もっとも手頃な説明を探しだして「説明できた」と満足する人がよくいるけど、既存の知識の中で一番近いというだけで、実は結構矛盾だらけ。こんな説明で満足するくらいなら、「UFOが採取した地球生物サンプルを上空でうっかり落とした」という方が、よほどマシというもんよ。竜巻説には明らかな矛盾があるが、UFO説の場合は、可能性は極めて低く、確かに極めて信じがたいとはいえるが、少なくとも論理的な矛盾はないからである。この原因が何であるのか。答えは簡単。「わからない」。それに尽きる。悪戯説もあって、その可能性はゼロとはいわないが、それを裏付ける根拠が希薄なのも事実だね。

 いくら科学の世とはいっても、人間の知識なんて大海の中の小島みたいなもの。人間はその小島の中のことしか知らないから、あらゆることを知ってる気になってる愚かな存在なんだよ。まさに「井の中の蛙」ってわけ。わからないことは、まだまだいっぱいある。この一件もそんな「人間の知見」が及ばない分野のひとつなのかもしれない。もちろん原因がわかってみれば「なぁーんだ、そんなことか」というようなことかもしれないけどね。


2009年5月28日(木)
最近のニュースで感じたこと
北朝鮮の地下核実験
 
 それにしても懲りない国だねぇ。中国がいつまで北朝鮮という駄々っ子に付き合うか、見ものだね。過去には何度か胡錦涛と金正日が笑顔で握手して抱き合う姿が、テレビで放送され、そういうのを見ると中国と北朝鮮はすごく親密な関係であるように感じるけど、実際は少し違うかもしれない。

 かつて北朝鮮でナンバー2の立場にあった黄長Yが、金体制打倒のために中国で亡命したとき(確か日本に立ち寄った直後のことだったと思う)、両国の関係が少し垣間見える事件があった。亡命に激怒した金正日は、中国国内にいる北朝鮮工作員100人に対して黄長Yを殺害せよと命令したという。ところが、それを察知した中国当局は、彼をかくまっていた韓国大使館周辺に武装警官1000人を派遣して、暗殺を阻止させたそうだ。いくら友好国といっても、国内で黄長Yを殺されては中国のメンツは丸つぶれ。従って当然の対応ともいえるが、そこから想像できるのは、実は中国も北朝鮮の傍若無人ぶりに手を焼いているのではないか、ということ。先日の朝日新聞には、北朝鮮が、物資を運んできた中国の貨車数千両をそのまま勝手に国内で使っているということも書いてあった。

 中国にしてみれば、北朝鮮が崩壊すれば大量の難民がなだれ込んでくるのは明白だから、そういう事態は絶対に避けたいはず。しかし、かといって見放すのはさらなる暴走にもつながるから、それもできない。なんとかなだめすかして現状維持をするしかない、ということなんだろう。北朝鮮が汚いのは、それをすべて読み切った上で、ミサイルや核実験という手段に出ているということだ。リビアみたいに方針転換をする方が賢明だと思うけど、それを選択することは絶対にないだろうな。最も望まれるシナリオは、混乱なく次の指導者に政権が引き継がれ、、その人が少しはまともな人物で、北朝鮮自らが段階的に姿勢を変えていくことだろうか。だが、暴走気味の軍との関係もあるし、仮に次期指導者にその意向があったとしても北朝鮮が変わるのは容易ではないだろう。


盧武鉉・前韓国大統領の自殺

 このニュースを受けて、韓国では政府や検察に対する非難がわき起こっているという。しかし、どんなに検察の捜査が厳しくても、やましいところが本当にないのであれば、正々堂々と捜査を受けるほかない。自殺するということは、疑惑を認めているに等しい。そこを読めない韓国国民の盲目ぶりも相変わらずだね。

 かつてES細胞の論文捏造をした黄禹錫・ソウル大学教授が、捏造を認めて謝罪したあとも研究現場に戻って欲しいという運動をする人たちまでいて、どこかに集まって何やら泣きながらわめいている映像を見た記憶がある。それどころか韓国には、今でも論文捏造事件は、「敵対勢力による陰謀」(マジかよ。笑)と信じて疑わない人までいるんだとか。やれやれ。今回の政府や検察に非難が集まることを思えば、そんな人がいっぱいいても全然不思議ではない。
 黄教授の件は、ようやく自然科学分野で初めてノーベル賞がとれるかもしれない科学者が登場し、国民の自尊心を大いに刺激したあとのことだから、なんとかその希望をつなぎとめたいってことなんだろう。でも国が「最高科学者」の栄誉を与えたり、巨大な銅像まで造ったりしておきながら、その成果がデタラメだったのは、お笑い以外の何ものでもない。いかにも韓国らしい事件とはいえないか。そんな人に絶叫しながら追いすがるのも程度が知れるよ。一度でも論文捏造しようものなら、研究者生命は終わったも同然。彼が、再び生命科学の現場に戻ることは絶対に無理だね。


新型インフルエンザ

 いい加減、この話題やめようかな。でも、マスコミ報道やネットの意見を読んでいると、日本の水際対策は、潜伏期にすりぬける感染者もいるから無意味だとか、マスクをつけても完全に感染を防ぐことはできないからしなくてよいとか、おもしろい意見が盛りだくさん。もし、このふたつの意見を読んで、矛盾があることに気づけない人。あなたは、完全に「0」か「1」かの二択しかないデジタル思考一辺倒で物事を判断している証拠ですよ。

 高城ナントカっていう映像作家が、欧米の対応と比較して日本の過剰な反応を「集団ヒステリー」といって批判されたそうだけど、この人の意見は何らかの根拠がもとになっているわけじゃない。欧米の対応の方がきっと正しいという自分の印象だけの話。科学的な知識もない映像作家が、何を勘違いしてるんだろうね。この話は個人的な印象だけでは判断できないってことを理解していない(そのあたりのことをわかっていない科学的リテラシーが欠落しているマスコミも散見されるけど)。日本での感染が、メキシコやアメリカほど広がらなかったのは、気温や湿度などの環境要因の可能性もあるが、あるいは欧米に比べれば、やや過剰にも見える対応のおかげだったのかもしれない。どちらかというと大雑把な諸外国に対して、緻密で細かい(ある意味、神経質な)日本の国民性が、幸いしている可能性も充分にある。でもまぁ、実際には潜在的な感染者が、報道されている感染者数の10倍くらいはいるっていうし、まだ完全には安心できないね。

 呑気なのは、時に冷静にも見えるけど、冷静といえるのは、あらゆる状況判断材料を正確に把握していることが前提条件。その条件を満たしてなければ、それを「冷静」と呼ぶのは、ちょっと違う。


2009年5月21日(木)
取材どうするかな
 インフルエンザがどう拡大していくか見えない中、取材の予定も組みにくい。山を歩く分には、ほとんど問題はないとは思うが、観光客や登山客で混雑する場所であれば、山といっても市街地と同じように注意しなくてはならない。東京でも感染者が確認されたが、もはや日本各地に広がるのは時間の問題だろう。
 ゴールデンウィーク中は、いろいろ仕事もあったので、ずっと家でパソコンに向かっていたのだが、デスクワークの仕事もようやく片付いてきた。さらに今月中にゲラがどっさり出る予定もあるが、それがすめば何度か取材にも出たいところだ。しかし、今年はインフルエンザという思わぬ因子があるので、いつものように気軽に出かけるのは、少しばかりためらわれる。今の時点では、それほどまだ神経質に考えなくていいとは思うが、近場ならともかく遠方の取材先で感染して発症したら、高熱のままで車を運転して帰れないし、かといって慣れない土地で病院を探したり、診察を受けたりするのもできれば避けたい。取材中は車中泊が基本の私には、自宅療養も不可能だしな。


2009年5月2日(土)
Cドライブの容量
 PCのCドライブ容量って、もう少し余裕をもって作っておいてほしいといつも思う。ディスクのクリーンアップで不要なデータは削除できるけど、それ以外にも知らないところで不必要なデータがどんどん貯まる一方で、何年も使っていると次第に空き領域が減ってきて、いろいろ不都合が生じる。Dドライブの容量不足は後付HDDで対応できるが、Cドライブのそれは、リカバリやパーティションサイズの変更、あるいは不要なソフトを削除するくらいしか方法がなく、特に前者はめんどうな上にリスクもある。

 今、デスクトップPCのCドライブ空き領域が少なくなって、しばらく前からいろいろ小手先の対応で何とかしのいでいるが、結構厳しい状況。以前、やはりノートパソコンも同じ状態になったので、リカバリし、ついでにパーティションサイズも変更してCドライブ容量を広げたことがある。このとき、当然データのバックアップをするわけだが、バックアップソフトだけでは不安だったので、そのままデータを外付HDDにコピーする方法もとっておいた。実はこれが大正解だったことがあとで判明した。なんとリカバリしたあと、バックアップソフトで作成したファイルを開こうとしたところ、「このファイルは壊れています」というエラー表示。ええーっ。バックアップソフトのエラーなんて冗談じゃない。念のため、全ファイルをそのままコピーもしておいたから事なきを得たが、バックアップソフトを信用していたら、データをすべて失うところだった。

 パソコンユーザーの利用頻度にもよるので、安易にCドライブ容量を増やせないのもわかるけど、これってリカバリする以外に何かほかの対策ってないんだろうか。不要なデータを選別して削除できるソフトとかあると便利なんだけど。普段仕事用として多用しているPCのリカバリって、やっぱり勇気がいる。私のPCには、内蔵HDDをひとつ、外付HDDをふたつ後付したが、一番容量の大きい外付HDDはまだ充分に空き領域がある。でもCドライブだけは、もはやどうしようもない状態なのだ。


2009年5月1日(金)
Googleブック検索
 Googleが書籍データペースを作ろうとしていることに関して、先日、私が本を出している版元から資料が送られてきた。日本の作家たちが和解受け入れ拒否を表明したことがニュースになったりしていたけど、いくら本を何冊か出しているといっても、しばらく自分には無関係と思っていただけにちょっとびっくりした。著作権者として、どういう選択をするか、というもので、つまりGoogleのブック検索和解に参加して、そこから生み出される売り上げと、今まで通りの書籍の売り上げとを比べて、どちらが長い目で見て著作権者にとってプラスなのか、という判断なのだ。書籍の中身をネット上にさらけ出すことに抵抗があるのもわかるけど、全ページというわけじゃないし、中身が詳細にわかることでネットユーザーの書籍購買意欲に結びつく可能性もある。ただ、おそらくケースバイケースで、一概にプラスともマイナスともいえない。この判断は難しい。

 書籍文化が衰退傾向にあるのは間違いないが、将来どんなにネット中心の社会になっても書籍のような有料情報、つまり「有料でもほしい情報(有料でなければ提供できない情報)」に対する需要がなくなることはない。その形態は、紙媒体である必要はなく、書籍とネットの境界線は今よりも曖昧になって、そういう意味で「書籍」や「出版社」が生き残れる可能性は十分にある。もちろん、他の業界と比較すれば「甘っちょろい」、しかも肥満しすぎた出版業界が、今のままの規模で存続するのは難しいだろうから、ある程度の淘汰が進むのは間違いないが、Googleのブック検索は、そうした流れのひとつともいえる。従って個々の事例ではいいとも悪いともいえないし、今はまだ時期尚早という考え方もできるが、出版業界全体にとって、必ずしもマイナスとは思わない。

 
2009年4月25日(土)
なんでだろう
 十年近く前に私が解説を担当した植物図鑑が、先月中旬以降、アマゾンでよく売れている。毎年、この時期には売れていたが、昨年に比べても今年は好調。1〜2日に1冊程度のペースで売れている。どこかで紹介でもされたのかな。こういう図鑑って対象が広いから売れやすいんだろうけど、それでも「なんでだろう」って思うな。売れないよりかはいいんだけど。でも、あの本は印税方式じゃなくて、一括原稿料方式だったので、売れたからって私の収入が増えるわけじゃない。

 確かに、あの本は類書4〜5冊の掲載種を抽出・比較して、種選定にかなり手間をかけたし、植物用語解説なども類書にはない工夫をした。出版社や間に入っていた編集プロダクションからいわれたわけでもなく、私がそうしたかったからしたまでのことだが、もしかするとそういうことが少しは販売に結びついているのかもしれない。以前、ネット上で「調べたい種類がよく載っているので、掲載種の選定を相当練ったんじゃないか」みたいなことを書いてくれている人がいたけど、それは当たってます。気づく人は気づくし、見てる人は見てるってことだろうな。


2009年4月24日(金)
最近のニュースで感じたこと
世襲議員問題

 最近、世襲議員が話題になっているようだが、民主党のいう「世襲制限」なら理屈としては納得できる。まあ、これがごく当たり前の対応。以前から「世襲議員は一切ダメ」みたいな意見があちこちで聞かれ、マスコミもそんな論調が多かったが、私は極端な反応だと思っていた。世襲というと、いかにも「ダメな二世が親の七光りで、簡単に議員になって問題」みたいなイメージがあるんだろうけど、そんな勝手なイメージだけで本人の能力もきちんと見ないまま、すべての世襲を禁止すべきっていう方がおかしい。そもそも誰にでも職業選択の自由はあるわけだし、二世や三世でも有能な人材であれば、議員になって働いてもらう方が、日本のためにもなる。

 今のように親の支持基盤をそのまま受け継ぐ方法では、世襲でない人と比べて公平性に欠けるから同じ選挙区から出られないように制限すべき、という意見なら理解できる。しかし、その手段を一気に飛び越えて「世襲議員は一切ダメ」っていうのはまったく理解できないね。そういうのを「論理の飛躍」っていうんだよ。こんな極端なマスコミの論調をそのまま受け入れる人もよくいるんだけど、それって要は「世襲議員はアリかナシか」みたいな「二分法的発想」なんだよな。残念ながら世の中には二分法的発想しかできない人もいっぱいいて、大抵は論理に弱い人なんだけど、そういう人に限っておもしろいように自信たっぷりなのは、なんなんだろうねぇ〜。


裸だったら何が悪い!!

 「あなたとは違うんです」には、さすがに負けるが、これも名言だよな。誰か「裸だったら何が悪いTシャツ」作れよ。オレは絶対に買わないけど。それにしてもたった一夜で人生が一転。酔っぱらった上でのことだから、それほど悪質じゃないけど、あちこちに迷惑かけて、その上、自分の努力を台無しにして愚かな人だとは思うね。いろいろストレスもあったんだろうか。SMAPのファンじゃないから、どうでもいいんだけど。


2009年4月16日(木)
最近のニュースで感じたこと
週刊新潮の誤報記事

 朝日新聞阪神支局襲撃事件に関して、証言者のウソをもとにして連載記事を掲載していた問題。このところ朝日新聞に載っていた検証記事などを見ていると、週刊新潮の稚拙さが気になる。いくら週刊誌の使命は、真偽がはっきりしない段階にある『事象』や『疑惑』に踏み込んで報道することにあるといっても、事実であることを確認する作業は絶対に必要だろう。その部分がなくて「思い込み」で適当な記事を作られては関係者はたまったもんじゃない。実は、ほぼ時を同じくして週刊新潮に名誉を毀損されたとして訴えていた為末大選手の判決があり、東京地裁は新潮社に賠償命令を下している。こちらのニュースはあまり話題にならなかったが、これも根は同じ。誰かが詐欺に荷担していると報道するのなら、仮に裁判されても絶対に勝てるくらいの自信がなくてはならないと思うのだが、週刊新潮はそれだけ充分な裏付け取材をしていなかったと思わざるを得ない。その程度の「ジャーナリズム」なら、ない方がマシだ。

 日本テレビ「真相報道バンキシャ!」による岐阜県の裏金づくり報道が誤報だったことも記憶に新しい。最近、日本のメディアの質が全体的に低下していると思うのは、私だけではないだろう。不十分な取材で記事にしてしまう安易さというだけでなく、それ以前の問題として想像力と論理性に欠ける記者が増えているのではないか。ほかの些細な記事でも、そんな懸念を抱かせるものが散見される。


痴漢冤罪無罪判決

 この事件では、痴漢されたと証言する女子高生の証言に信憑性があるかないかが争点になっており、5人の裁判官のうち2人は証言が信用できるとして有罪とし、実は僅差だったようだ。だが、仮に女子高生の証言にウソや誇張がなかったとしても、混雑した電車内で複数の乗客が身体を密着させている状態では、「別人を勘違いした」可能性も充分にある。その可能性がゼロであることが証明されない限り、被告を有罪にするのはおかしい。仮に女子高生の証言が真実でも、そのことがイコール被告男性が痴漢をしたという証明にはならないからである。裁判って「疑わしきは被告人の利益」になるんじゃないの?

 あるサイトで、次のような体験談を読んだ。「この人が痴漢しました」と女子高生が隣に立っていた男性の手をつかんで声を上げた。するとそばにいた人が「痴漢したのはこの人だよ」と別の男性を指さしたという。そういう現場を間近に目撃したというのである。痴漢常習者というのは、自分が痴漢をしていると特定されて逮捕されるリスクを軽減したいと考えるはずで、とすれば手の配置を工夫するなどして別人がしていると勘違いされるような手段をとる可能性も充分にある。

 痴漢されると頭が真っ白になって冷静に判断できないだろうし、そもそも状況認識能力に欠ける人もいて、特に若いうちはその傾向は顕著ともいえる。痴漢された人の怒りも十分にわかるが、そんな女性の勘違いから、何もしていないのに犯罪者の汚名を着せられ、さらには仕事を失ったり、裁判に多大な労力とお金を要するのは、あまりに理不尽すぎる。
 
私は以前から警察官や裁判官ですら、論理がおかしいと感じることがあったが、これもそのひとつだ。今回、最高裁が「(電車内での痴漢事案は)より慎重な判断が求められる」と触れたのは、論理的に考えれば当たり前のことであり、これによって、ようやく現場が考え方を変えるという事態が方がどうかしている。以前、示談金目的に虚偽の痴漢被害を申し出た男女が捕まったことがニュースになったが、あのニュースに接したら、なおさら現場の警察官は自分が担当する案件について、その可能性がないのかということを考えなければならないと思うが、どうも現場ではそうなっていないようである。警察官も裁判官も、もっと想像力を働かせて、目の前の仕事を右から左へ流すことだけを考えるのではなく、何よりも「真実」に強く固執していただきたいものである。ウソを真実と判断することは、自分の汚点になるから絶対にしない、というくらいの気概をもってほしい。

 おそらく表に出てくる痴漢冤罪事件は、氷山の一角であり、もっと多くの人が泣き寝入りしているのではないか。何より男女が同じ車両に乗るから痴漢も起こるし痴漢冤罪も起きる。これを防ぐには、せめてラッシュ時の電車だけでも完全に男女別にすればよいのだ。一緒にしなければならない理由なんてほとんどないだろう。女性専用車両というのは一部導入されているが、男性専用車両も作ろう。その比率は、乗客の男女比率の平均値で出し、月毎、時間帯毎に変動させてもいい。ただし、それぞれの専用車両は交互に配置する。トイレが男女別なのも当たり前と思うのと同じように、それが社会全体に広く普及すれば、電車は男女別が当たり前になって、何の疑問も感じなくなる日がくるのではないか。

 痴漢も許されないが、痴漢冤罪も許されない。加えて社会全体を見たとき、痴漢をされた女性と濡れ衣を着せられた男性双方の精神的・経済的被害もさることながら、警察官・裁判官の無駄な労力(税金支出)を考えると、これほど単純な方法で大半のことを解決できることをなぜ踏み出さないのか、鉄道会社の姿勢に疑問を感じざるを得ない。要は「他人事」なのではないのか。


2009年4月14日(火)
昨日のテレビ番組
 昨夜、テレビ朝日で放映された「世紀の大スクープ・川島芳子は生きていた」は、すごかったな〜。最初、テレビ見ながら仕事してたんだけど、途中から仕事の手をとめて見いっちゃった。すでに数ヶ月前にニュースサイトで川島芳子が生きていたことを証言する女性が中国にいるって話が流れていたからスクープとはいえないけど、よくできたドキュメンタリー番組だったと思う。指紋やDNAなどの科学的根拠は得られなかったようだが、あれだけ状況証拠が揃っていれば、ほぼ間違いないだろう。ところで、番組終了後3時間ほどしてWikipediaの「川島芳子」を見ると、今回の番組内容について、もうすでに長々と書き込まれていた。す、すごい!早すぎだよ(笑)。

 テレビ朝日って、時々、思い出したようにスゴイ番組作るよな。昨年末に放映された「幻の米国“日本先制爆撃計画”67年目の真実」は見逃しちゃったのだが、あれは見たかったな。何と真珠湾攻撃の5ヶ月前に、アメリカは日本を先制攻撃する計画を立てていたという驚くべきもの。テレ朝サイトの動画配信もないので、詳しいことはわからないが、これが事実なら近代史観も変わってくる。
 おそらく戦中、戦後って闇に埋もれたままの真実って、ほかにもいっぱいあるんだろうな。まさにその渦中にあった人の記憶の中にだけあって、表に出ると歴史の常識が覆るみたいな話が…。


2009年3月31日(火)
北朝鮮のロケット その2
 28日に引き続き、このネタもう1本行きます。週末、テレビでロケットのブースターが落ちるかもしれない秋田県庁の対策を取材した番組を見て、大いにびっくりした。内閣官房と県庁をむすぶ緊急情報ネットワーク(エムネット)用PCにロケット発射情報が受信されると、アラームが鳴って知らせてくれるそうだが、そのあとが、とにかく驚きの連続。なんとその画面をプリントアウトして、それを担当職員が離れた災害対策室まで歩いて持っていき、そこに置かれたファックスで県下の全市町村に送信するというのである。もちろんファックスに一度取り込めば、自動的に複数の市町村に一斉送信できるようになっているんだろうけど、それにしても、なんじゃそれ!! う〜ん、ここまでひどいと、もはや重傷である。

 打ち上げから日本に到達するまで、わずか10分しかなく、万一の時は県民の生命に危険が及ぶ可能性があるってときにプリントアウトって。しかもそれを歩いて持って行く…って。エムネットって県だけじゃなくて市町村にもあるんじゃないの? それをPCから直接じゃなくて、これまたひと世代前の通信手段ともいえるファックスで送るためにプリントアウトする意味もよくわからんが、仮に市町村にエムネットがつながっていなかったとしても、ほかにもっと迅速で確実な方法ってあるだろ。ファックスってのは、受信後に誰も気づかないままになる可能性もあるから、もし画像データがあるのであればメールで送付したあとに注意をうながすために録音音声の緊急電話を、念のため市町村役場の複数の電話機へ一斉にかけられるように準備しておく方がよほど確実じゃないのかね。お願いだから税金は、こういう部分の改善にこそ使って下さいね。軍事アナリストの小川さんも「ここまでひどいとは思わなかった」っていってたけど、この現状にいい年こいた県庁職員が何の疑問も感じないことに驚愕するほかない。いくら名ばかりの「危機管理室」みたいな部署があったとしても、これで県民の安全を守るなんて無理だよ、どう考えても。危機管理って、要はあらゆる事態を想定できる想像力と分析力なんだよね。想像力、分析力のない人が、危機管理したって大迷惑でしかないんだよ。阪神大震災の時に対策が遅れた村山首相みてりゃ、わかるだろ。「あんな大災害になってるとは知らなかった。だから対応が遅れたのは仕方ない」というのは大間違い。一報が入ったときに詳細がわからなかったとしても、もし大災害だったら一大事だから、念のためにすぐに現状を確認するなどの対応を指示しなければならなかったのだ。
 
でも、まだまだ「びっくりネタ」あるよ。昨日の朝日新聞には驚きの読者投稿が掲載されていた。今回の日本の対応を巨額の費用がかかる過剰で過激なものであるとした上で、「万一、日本に落下して物的被害が出ても補償の方がはるかに安上がりとも考えられる」と。なんとも呆れて反論する気力も出ないが、懸念されるのは物的被害だけじゃなくて人的被害もあり得るわけだし、そりゃあ誰も住んでいない山岳地に落ちるのなら、あるいは結果論としてはそういえるかもしれないが、人口密集地に落ちる可能性もゼロではない。だから念のために備えよう、ということだろ。部品がパラパラ落ちるだけとは限らず、制御不能に陥って本体が都市部に向かってきたら、どうしろっていうんだよ。この投稿者は、その危険性をどういう根拠でもって評価したのか不明だが、北朝鮮の技術を素人の印象だけで勝手に過大評価してるとしか思えない。対策が必要なのは、北朝鮮のロケット・ミサイル技術は、危険性を多少なりとも懸念させる要素があるってことだよ。わずか数年前に失敗してること知らないのかね。こんな投稿を載せるところが、いかにも朝日新聞らしいが、読者が「ふむふむ、それは言えてる」って思うわけないだろ、アホか。それにしても、まぁ、何なんだろうね。北朝鮮ロケットのおかげで、やはり日本には頭がお花畑状態の人が、結構あちこちにいるってことが、よくわかったよ。


2009年3月28日(土)
北朝鮮のロケット
 北朝鮮が人工衛星発射に見せかけて打ち上げる弾道ミサイル実験。日本だけでなく、アメリカや韓国も自制をうながしているが、まず間違いなく打ち上げるだろうな。彼らはなんてったってメンツを何よりも重んじる国、いや、メンツしかない国なんだから(笑)。自制を求められれば、余計に「絶対に打ち上げてやる」という執念に火をつけるのは明白。日本もアメリカも、何もいわなきゃ認めたことになるから、無駄とわかって牽制してるだけの話だろうな。それにしても北朝鮮ニュース特有の、あのいつもの話し方は、お笑いだよ。世界中から失笑されていることに気づきもせず、いつまでも虚勢を張り続けてるホントに哀れな国。弱い犬ほど吠えるっていうけど、北朝鮮はまさにそれだね。今年の年始に北朝鮮のメディアはこういったそうだ。「わが国ほど前途洋々たる国はない」と。そりゃ〜よかったね。オイラも北朝鮮が前途洋々でうれしいよ。

 石原都知事の「変なものが落ちる方が緊張感をもつ」との発言は正しい。日本では、戦後の平和な時代にどっぷり浸かって、頭がお花畑状態の人もいっぱいいるし、これで少しは国民の間に「危機感」が広がるのなら、結果的にはいいのかもしれない。まあ、戦争は絶対によくないんだけど、何事も「日の丸=君が代=改憲=自衛隊=戦争」という単純図式にあてはめて判断することしかできない人も困ったもんだよ。彼らは、「近所の家で強盗事件があったから、せめて金属バットくらいは寝室に置いとこう」というのを「いや、それはダメだ。暴力はよくない」というようなもんだよな。そりゃ戦争も軍隊もない、世界中の人みんなが和気藹々とやっていけるのが理想だが、そう考えない国がでてくる可能性があるから無防備ってわけにはいかないってこと。これをすぐに軍国主義と結びつける、これまた困った人も多いけど、戦後の日本のように民主主義が成熟した国では、戦前に戻るなんてことは、絶対にあり得ない。明治以降、日本が軍国主義に傾いたのは、当時の世界情勢から考えれば、欧米列強の植民地にされないためにやむを得ない面もあった。もちろん軍国主義も、その結果戦争になってしまったのをよかったとはいわないけどね。でも、今日のグローバル化が加速する世界では、もはや完全に時代遅れ。仮に戦前の軍国主義に傾倒する政治家が出てきたとしても、日本を戦前の状態に戻すことは100パーセント不可能だよ。
 今回の一件は、それほどの緊急事態じゃないけど、少しはその意味を考えるいい機会になったんじゃないか。だけど、こういう事態に直面して、ようやく何かに気づくようでは、完全に思考停止している証拠でしかない。


2009年3月18日(水)
あ〜忙しかった!
 先週末から昨日にかけて、いくつかの大きな企画が、ようやくひと段落ついた。まだやることはあるんだけど、朝から深夜まで仕事しなければならない事態は、脱しそう。本サイトの更新も、ほとんどしていなかったので、今後はもう少し頻繁に更新できるかも。といっても期待して待ってる人なんかいないだろうけど。
 それにしても、毎日毎日、パソコンに向かってばかりだったので、3週間くらい前から目の疲労が激しかった。特に左目は悲鳴を上げていた。利き目は右目なのに、なぜか左目の方なんだよな。でも、昨夜、目のまわりをマッサージしてから寝たら、今朝はすっきり疲労も回復していた。

2009年3月5日(木)
最近のニュースで感じたこと
中川・前財務大臣の「もうろう会見」

 よりによって麻生内閣が沈没寸前の時に「あの〜、ふ〜」には、もう笑うしかなかった。中川さんの、少なくとも特アに一定の距離を置く姿勢は、親中派の福田くんよりも評価してたんだけど(ただ、その一方で日本の将来を見据えて中国の存在を重視せざるを得ないのもわからなくはないし、日本政府が打ち出した中国に対する「戦略的互恵関係」というのは正しい選択だと思うが。いや、やむを得ないというべきか・笑)、あれは、さすがにドン引き。国益を大いに損ねたことは間違いないだろう。

 でも、別に中川さんの肩をもつわけじゃないけど、マスコミが「酔いどれ会見」、「酩酊会見」と呼ぶのもどうかね。確かに昔から酒好きで知られ、お酒にまつわる話もいろいろあるようだが、だがそれをもって、飲酒が原因と決めつける表現もなぁ。もし薬学の専門家が口を揃えて、「風邪薬や腰痛薬の服用で、あのような状態になることは絶対にない」と証言したとしたら、飲酒による影響の可能性が極めて高いとして、そう呼んでも仕方ないんだけど、薬の影響を指摘する専門家の意見もある。であれば、現時点では酔っぱらって会見したと決めつけた表現は問題があるのでは? これって明確な根拠もないのに容疑者を犯人と呼ぶようなもんだろ。政治家の失態には、おもしろい話題が出来たとばかりに過剰に取り上げたがるマスコミにありがちな典型的なミスリード。私は、「酔いどれ会見」と誇張した記事を書く新聞記者よりも「もうろう会見」と正確な表現で記事を書く新聞記者の方を信用するね。でも、どちらにしてもそのあとに美術館での失態話まで出てきちゃ、うーん、もう何もいえません。まあ、中川さん、これから大変だろうけどがんばってよ。


小沢民主党代表の秘書逮捕

 この時期に逮捕とは、裏に何かあるって思いたくなるのもわからなくはないけど、そもそも今の自民党にそんな力なんかねぇよ。それに、いざとなれば総理大臣ですら逮捕しちゃう東京地検特捜部が、政治的な圧力を受けて逮捕するとは思えない。小沢さんて今でこそ何だか丸くなって見えるけど、もともと古い体質の自民党の中で力をつけてきた人だし、なんといっても金丸信の流れをくむ人だからね。いくら民主党の議員が、「小沢さんは変わったんです」っていっても、本質的なところで人ってそう簡単に変わるもんじゃないと思うんだけどな。

 ところで金丸信って農大出身で、私が大学生の時は、大学の理事もしていた。同じ大学のOBではあるが、北朝鮮に尻尾をふってノコノコ出かけたりしているし、金権政治そのものみたいなところがあって、小沢くん同様にあんまりいいイメージはないな。今回の一件は、まだよく見えないけど、でも、どっちにころんでもしばらくニュースから目が離せなくなってきたことだけは間違いない。地検も、ある程度、公判を維持できると踏んで逮捕に踏み切ってるだろうし、今の段階では民主党も「国策捜査」なんて、根拠のない印象だけの話をあんまり大きな声でいわない方がいいと思うよ。

 仕事の方は、まだ忙しい。5月頃に刊行となる予定の本の原稿を今、書いてる最中で、来週あたりに入稿しなくちゃいけないから。ちょっと気分転換に日記を書いてみたってわけ。一昨日は花粉症がひどくて難渋したけど、今日はなぜかなんともなかった。空気清浄機を花粉除去モードにしたからなのかなぁ。


2009年2月21日(土)
カーナビの情報更新と新しい複合機
 1週間ほど前の話だが、車のカーナビの情報更新をする。更新しなくても大きな問題はないが、特に新しく開通した高速道路情報が反映されていないのは不便だ。メーカーのサイトを調べると、車の発売後の道路情報を更新できるDVDが発売になっていた。DVD1枚で26000円もするが、あちこち取材する時、新しい情報は必要不可欠。高いなぁ〜と思ったが、購入することに。ディラーに注文しておいたところ、15日に持って来てくれたので、それを早速カーナビに入れて、データを転送。転送には1時間以上もかかったが、無事に更新完了。終わってから確かめてみると、確かに以前は表示されなかった新名神高速道路も表示されるようになっていた。おそらく、ほかの細々した情報も更新されているのだろう。

 続いて水曜日は、注文しておいたA3カラーレーザー複合機の搬入日だったので、その前日、仕事部屋を片付けてスペースを作ったりして結構大変だった。不要になったパソコンラックやA3インクジェットプリンターを廃棄し、なんとかスペースを作った。本来、A3カラーレーザー複合機なんて高すぎて(リースもあるけど)、購入なんて考えられないことだが、エプソンのキャンペーン(「コストを下げろ、でもクオリティーは下げるな」ってCMのやつです)で、かなりお安くなっていたので、これはチャンスとばかりに買うことにした。実家には、やはりエプソンの同程度の機種が何年も前からあるんだけど、その便利さを実感していた。特に大量の校正紙の控えをとらなければならない時、ADFはめちゃくちゃ便利。加えて校正のやりとりもPDFファイルをメール添付で送ってもらい、こちらで出力して赤字を入れ、再度スキャナーにかけてPDFに変換し、メールで返送することも可能になる。これまでも実家で仕事をしている時は、その方法をとっていたが、それが自宅でもできるようになるのは大きい。校正紙が大量にある場合は、以前のように宅急便でやりとりするしかないが、少量で時間がない時、メール添付は大変心強い手段といえる。もちろん今までのA3インクジェットプリンターとA4スキャナーでも可能は可能だが、出力に時間がかかる上にカラー地の白抜き文字はつぶれて見えにくいなど、いろいろ難点があって、あまり実用性があるとはいえなかった。


2009年2月10日(火)
山と岳の違い
 最近のテレビは、ホント勉強になるよな〜。池と沼の違いは、河童がいるかいないかっていうのは、目からウロコだったなぁ(笑)。だけど、どっちが河童がいる方なんだ? よーわからんけど、きっと沼の方だろうな。つまり、尾瀬沼には河童がいるってことよ。そもそも尾瀬沼は尾瀬湖といってもおかしくないくらいの大きさがあるのに、それをわざわざ沼と呼んでるのもヒジョ〜に怪しいだろ。これって尾瀬沼に河童がいるってことの絶対確実な証拠だぞ。うん、うん、きっとそうだ!! 

 そういや、昔、尾瀬沼で河童と出会ったことあるしな。夕刻、沼の畔を一人でとぼとぼ歩いてたら河童が前を横切った。だから「あ、河童だ」って思わず口にしたら、振り返って「どうもッス」って返してくれたよ。「最近どうよ」って聞いたら「へい、ダンナ。近頃、尾瀬沼も暮らしにくくなりまして、今度、幻の大池の方へ引っ越そうかと思ってやす」っていってたな。「幻の大池って景鶴山を越えたところだろ。随分離れたところに引っ越すんだな。気をつけて行けよ」って分かれてそれきりだけどな。

 ところで、山と岳の違いは? うーん、たぶんこっちは天狗がいるかいないかってことだね。ほれ、天狗といえば秋葉山に高尾山、それに鞍馬山…。みんな○○山だろ。○○山って名前がついてる山には、天狗がいるに決まってるさ。○○岳ってのは高い山が多くて、さすがの天狗も長い鼻が冷えるもんで敬遠するんだな。絶対そうよ。間違いなし!! え?天狗には出会ってないかだって。あー残念ながら天狗には遭遇してねぇな。でもうまいこと出会えたら神通力の使い方を教えてもらおっと。あとダメモトで天狗の羽団扇をねだってみるかな。もしかすると気前よくくれるかも〜。


2009年2月5日(木)
広島から戻った
 一昨日の深夜、ようやく広島から戻る。実家に帰省っていうと、なんだか正月休みの延長のように思われそうだが、現実にはほとんど仕事ばっかりの1ヶ月で、朝から深夜までパソコンに向かってばかりの結構ハードな毎日だった。
 もう1週間ほど早く帰るつもりにしていたが、その前後に校正が連続して出たので、広島で終わらせてから帰る方がよいと判断して先のばしにした。何しろ、広島から秦野に戻るのに8時間もかかり、このタイムロスは、かなりデカイからだ。とりあえず、峠を越えたので、ようやく帰宅。それでも1本、まだ校正の戻しがあったので、帰宅早々、続きの作業をし、今日は今日で、さらに別の校正の戻しがあって、ようやくそれも片付いたので、今こうして日記を書いている次第。でも、明日にはさらに校正が2本、それぞれ別の出版社から届く予定なんだけどね(笑)。こればかりは、仕方ない。
 広島にいる間、数日ほどぽっかり時間もできたが、その時間も「作る」で書いた「柚子搾り器」を作ったり、家のこともいろいろ手伝い、とにかくなんだか、ゆっくりするヒマもなく風のように通り過ぎた1ヶ月だった。でも、今年はわが家を訪れる野鳥が例年よりも多くて、仕事の合間のバードウォッチングで、少しは気が紛れたってことかな。


2009年1月6日(火)
謹賀新年
 あけましておめでとうございます。
 年末年始もパソコンに向かう毎日で、まだ仕事は残っているが、ちょっとだけ日記でも書いとこっと。年末、高速道はさほど混雑もなく、東名→名神→伊勢湾岸→新名神→名神→中国→山陽経由で無事に30日朝に広島着。このルートは、昨年春に新名神が開通したので可能になった。多少ややこしいけど、名神をそのまま走るより若干早いし、関ヶ原を通らないので積雪の心配も少ない。しかも、新名神のサービスエリアには、なんとセルフ式のガソリンスタンドもある。当然のことながらフルサービスのガソリンスタンドより割安なのだ。すばらしい!!
 
 さて久々に実家に帰ると、リビングに見慣れぬ動物が2匹…じゃなかった2頭がソファの一角を占拠していてびっくり。それが、こいつらです↓




うちの牛たちは、まだ丑年が来ていないと思ってるみたいなんです。誰か迷える彼らに「モ〜(ここは力を入れて!)丑年になったよ」って教えてやってください。

2008年12月27日(土)
年末ですね〜
 世界経済の先が見えないまま、2008年も終わりだな〜。この一年も個人的には、よくもなければ悪くもない1年間だった。来週早々、広島に帰る予定だが、いつものように年末年始は仕事漬け。悲しいかな、来月5日から20日あたりに設定してある原稿の締め切りが何本もあるんだな、これがまた。でもこの不景気の中、とりあえず仕事があることには感謝しなくっちゃ。例年、忙しい年末年始が当たり前なので、もしヒマになったら逆に不安で正月休みどころじゃないかも。忙しいのは、よしとしよう。さて来年は、いい一年になってほしいものだ。社会的にも個人的にも…。
 みなさんも、よいお年を! 来年も本サイトともども、よろしくお願いします。

2008年12月5日(金)
高速モバイル
 先日、加入しているプロバイダーから電話がかかってきて、鬱陶しいなぁと思ったら、高速モバイルのキャンペーンをしているのでいかがですか、という話。聞いてみると、ムムッ、そりゃすごい!という内容だったので、その場で申し込みを決めた。
 私の場合、取材先では携帯電話をノートパソコンにつないでメールのやりとりをしているが、携帯電話の通信速度のノロさといったら、本当にイライラするほど。テキストデータだけのメールなら問題ないが、重いファイル添付で送られてくるメールだと受信にえらく時間がかかってしまう。時には1本受信するのに30分以上もかかり、しかもエラーになることも多い。あれ、何とかならないかなぁとずっと思っていたのだが、最近の通信端末はかなりのものになってるらしい。
 申し込みして数日後、キャンペーン期間中につき無料という端末が送られてきた。携帯電話よりもふたまわりも小さく、それをUSBに差し込むだけ。実際、これでネットに接続してサイトを見てみたりしたが、ADSLとあまり遜色もなく(やや通信速度は落ちるが)、サクサク、ページを見れる感じ。通信可能エリアは、東京近郊はほぼ網羅しているが、、地方都市は一部だけ。従って問題が完全に解決したとはいえないが、順次エリアは広がるだろうし、私にとって有効なツールになることは間違いないだろう。


*Nさんへ
連絡したいこともあるので、専用ページを作ったよ(笑)。
とりあえず、こっち見て→Nさん専用ページ(ほかの人はクリック禁止)

2008年12月4日(木)
最近のニュースで感じたこと
元厚生事務次官襲撃事件

 どうも単独犯ということになっているらしいが、本当なのだろうか。愛犬を殺された恨みといいつつ、事務次官のあとはなぜか社保庁長官経験者を狙っていたというし、話の辻褄が合わないよなぁ。佐賀大学理工学部に入れるほどの頭がある割に、いってることは支離滅裂だが、逆に捜査を攪乱するためにわざと変なことをいってるのではないかという気もしてくる。捜査が近辺に及んでるわけでもないのに、早々に自首してくるのも解せない。精神鑑定が必要なほど、ぶっ飛んでるってだけの単純な話にしちゃっていいのか疑問に感じる。
 警察は、小泉容疑者の携帯電話やメールのやりとりを調べた上で背後関係はないとの見方をしているようだが、それって、たとえるなら北朝鮮工作員の疑いをかけている人物の携帯電話通話記録を調べたところ、北朝鮮に国際電話をかけていないので、その可能性はないっていってるに等しいんじゃないの? 仮に関係を明らかにされたくない組織が背後にあったとしても、通信記録がばっちり残る携帯電話やメールでやりとりするわけないって思うんだけど。でも、さすがに警察もそのくらいのことはわかっていて、敢えて単独犯説をリークした…なんて考え過ぎかな。今も本当に単独犯として捜査が進んでいるのか。あるいは公安部が捜査に関わってるようなことはないのか。知りたいもんだね。


2008年11月21日(金)
最近のニュースで感じたこと
田母神論文その後

 朝日新聞は、よほど田母神論文が気にくわなかったようだ。その後、これでもか、これでもかって感じで、批判記事が繰り返し掲載された。それは読者の投稿が載る「声」欄でも同様で、おもしろいように繰り返し批判意見が載っていた。これらの記事を読んだ感想は、ひとことでいえば「だろうな」ってこと。批判意見を書いた大学教授や評論家も、朝日が選ぶ「だろうな」という人ばかりであり、もちろん、それらの意見には正しいと感じる内容もあったが、一方で少し違うかなと感じたこともある。
 例えば、日中戦争を兵士として体験した人はこう言っている。「自分は中国のどこそこまで行軍したが、その後、友軍が中国の村々で相当酷いことをした話も聞いた。あれはまさしく侵略戦争であり、侵略否定論は戦争を知らない戦後生まれの歴史観に過ぎない」と。この人が所属していた部隊は、直接住民に手を下してはいないようだが、確かに中国で酷いことをしたと実名を出して証言する人もたくさんいらっしゃる。自分にとって不名誉なウソをいう人はいないから、おそらくそれは事実だろう。

 だが、その一方で私はこうも思う。そもそも侵略国家や侵略戦争とは、どういうことをいうのか。その言葉の定義とは何か。この議論には、その点も曖昧なままだし、部分だけを切り出してきて、それだけで全体も同じだと断言するのは無理があることにも気づいていない。この元日本軍兵士の証言が事実だとしても、それが日本軍全体もしくは大多数の部隊がそうであったのか、それとも一部の兵士や部隊だけに限られていたのか、この証言から判断することはできないのだ。戦争に参加した兵士であっても当時の日本軍の全体像まで知っていたわけではないだろう。
 実は同じような論法で日本の非を認める人は多いのだが、全体を通して見ても、やはり完全に日本に非があると納得できる証言に遭遇したことは、残念ながら一度もない。倉庫に積み上げられた大量のダンボール箱のひとつにテレビが入っていたからといって、ほかの箱も同様にテレビが入っているとは限らない。つまり個別の体験談というのは当時の状況を知る際の参考にはなっても、全体についてどうであったか判断する上では決定的証拠には成り得ないってことだ。

 私は日本軍の侵略否定論に賛同するつもりはないが、かといって完全に侵略だったとする気もない。なぜなら、侵略の定義が曖昧だからである。関東軍の行動は侵略と受け取られても仕方ないかもしれない。だが、だからといって日本軍全体、さらには日本という国家を同じとみなしていいのか疑問に感じるのである。

 朝日新聞を信用しないのは、自社の主張に都合のいい意見だけを選択的に載せる傾向があるからだが、本当に真実を追究するのであれば、賛否両論を併記する方がよほど公平だし、読者にとっても望むところだ。批判側の主張は、もう充分過ぎるくらいわかったので、次は別の意見を読んでみたい。例えば田母神論文を最優秀賞に選んだ際の審査委員長だった上智大学名誉教授・渡部昇一氏や、フリージャーナリストの櫻井よしこ氏が、朝日の批判記事をどう感じたのか聞いてみたいもんだが、朝日新聞がインタビューして記事を掲載するわけねぇな、絶対(笑)。


麻生総理の失言

 麻生さんが、「医師は社会常識が欠落している人が多い」と発言したことについて。おそらく「社会的地位が高い割に社会常識が欠落している人が多い」と言う意味だったんだろうが、せめて「医師にも社会常識が欠落してる人がいる」という程度の言い方にしていれば問題なかったのに。
 こういう発言に対して過剰に問題だと騒ぎ立てると、本当に問題がある医師の存在が埋もれてしまわないかと、私なんかは危惧する。日本医師会の過剰な反発もどうかと思うね。医師はみんな問題ないと思ってるとしたら、そっちの方が問題だろう。

 ある山の本に次のような体験談が載っていた。関東地方の某山小屋でのこと。小屋の主人が、体調を崩し倒れた登山者を、たまたま登山で来ていた医師に診てほしいと頼んだところ、遊びで来ているので診察はしないと断られたという。その人は、翌朝、体調が急変して亡くなられたそうだ。仮に診察したとしても、器具も薬もない山小屋では助けられたかどうかは不明だが、この医師には、医師としての姿勢に極めて問題があるといえるだろう。
 また私の実家がある町には、やたらと薬を出したがることで有名な開業医もいる。特に高価な抗生物質入りの薬が多く、ある人が、なかなか回復しないので、別の病院に行き、その旨伝えると、「あぁ、あそこの病院ね。じゃあ出された薬を全部持ってきて」といわれ、翌日持参したら、これとこれは要らないといわれ、その通りにしたら回復したという話もあった。大体、抗生物質を多用すれば薬剤耐性菌発生の温床にもなることは、ある程度、微生物の知識があれば容易にわかることであり、それも無視して多用するということは、それよりも利益の方を優先していると思わざるを得ない。しかも、この医師は患者の病歴をほかの患者にペラペラしゃべったりもしているらしい。このように資質に疑問を感じざるを得ない医師というのは実在するのだ。
 確かに政治家は発言に注意しなきゃいけないけど、マスコミの揚げ足取りにもうんざりだね。マスコミ自身も不適切な発言や表現で批判を受けることもあるではないか。マスコミも失言をするから政治家の失言も許されるとはいえないが、あれほど過剰な反応で批判する資格がマスコミにあるのかね。


2008年11月15日(土)
フィットネス器具
 最近、ステッパー式フィットネス器具を購入。ステッパー式のような構造だと使っていくうちに壊れかねないので、値段は少々高かったが、シリンダーが太くて丈夫な製品にした。シリンダー付きのペダルを繰り返し踏み込むことで足腰に付加がかかって、部屋にいながらにして、結構な運動になる。15分も続けていると、汗をかくほどだ。脚力は、毎年よく山に登っているので、あまり不安を感じたことはないが、さらに高める意味もあるし、特に冬期は運動量が減るので、その対策に役立てたいと思ったのだ。問題は、日課として定着できるかどうかだが、う〜ん、ビミョーかも(笑)。

 昨日は仕事の打ち合わせのため、遠方まで車ででかける。天気がよかったので、気持ちのいいドライブ。一昨日に立ち寄ったガソリンスタンドで、帰路も立ち寄ると、なんと1日の違いでリッター単価が3円も下がっていた。このところの下落は、喜ばしい限りだが、今年最も走行距離がのびた6月頃はえらく高かったのに、年内の取材が終わった今頃になって安くなってもなぁ。

2008年11月3日(月)
再び取材
 先週も5日間、取材に出かけて、ようやく来年度の企画の取材が完了した。それにしても今年の後半はバタバタしたなぁ。特に10月は、計20日間も家を空けていた。でも、これで年内の取材は完了だ。
 今年は、夏から秋にかけて台風の上陸がなかったせいもあるのだろう。どこも紅葉がよかった。カラマツが美しく黄葉した、誰もいない静かな森に遭遇すると、仕事のことは忘れて、しばらく身を置きたくなったほどだ。最終日の11月1日は、連休初日とあってどこも車が多かった。最後の取材地で日没を迎え、ほんとにギリギリの滑り込みセーフで、なんとか取材をこなしたが、山から下りる道はもうまっ暗だった。それにしても多少暗くても、そこそこの写真が、しかも手持ちで撮影できるデジタルカメラの威力はすごいな。これがフィルムカメラなら、いちいち三脚を立てて、スローシャッターを切らざるを得ないわけだから、その違いは大きい。加えて機動性が高い車にも大いに助けられた。このふたつがなかったら、もっと時間を要しただろう。デジカメと車に感謝、感謝…である。
 だが、ひとつ懸案が。今回の取材でもフィルムカメラを使ったものの予想以上に出番が少なく、年内には確実になくなると思っていたフィルムが、まだかなり残っている。中には期限切れが迫っている箱もあって、どうしようか困ってる次第。


2008年10月25日(土)
取材+新刊
 この1週間も取材。本当はもう少し取材するつもりだったのだが、22日、さすがに取材続きで疲れて、午後早めに切り上げて帰宅。今年は例年に比べて取材日数が圧倒的に多くなりそうで、昨年の倍を越えるのは確実そう。
 23日は、朝から近所のコイン洗車に行き、1週間分の汚れを落とす。たぶん車道を走っていても、誰も昨年に買ったばかりの新車とは気づかないんじゃないかというほど砂と埃まみれで、たまにピカピカに磨かれた同車種と遭遇すると、あまりの落差にはずかしくなるほどだ。

 午後は、新刊となる本が出版社から届く。昨年夏に企画を出してから、計約40日間に及ぶ取材に始まり、原稿作成、内容確認と電話取材、校正2回と、1年以上に及ぶ期間を経て、ようやく完成した本。本の紹介は、こちら。これまでの企画とは違って登山口情報のみに特化したガイドブック。「登山口の駐車場が満車になることはないのか?」とか、「アクセスの未舗装林道の路面はいいのか悪いのか?」とか、登山者なら誰しも「どうなんだろう?」と感じていた不安に答える情報が詰まっている。現在、ほかの地方でも同様の企画が進行中で、ひとまず来年に2冊目が刊行となる予定。今後、さらにエリアを広げていく予定だが、とにかく売れてくれなきゃ意味がないし、企画も成立しない。重版になるくらい売れることを出版の神様(そんなのがいるのか不明だが)に毎日祈りたい心境だ。


2008年10月12日(日)
数日遅れでびっくり
 今月に入ってから10日間は主に信州方面をまわる。天気はまぁまぁで、場所により紅葉も真っ盛り。今年は夏場の日照不足で紅葉はイマイチではないかと想像していたが、意外にもよさそうだった。気温が急激に低下し、一気に紅葉が進んだのだろう。

 取材期間中いつも、主にテレビでニュースを見るが、電波状況が悪くてテレビが映らないことも多い。車には、もともと付属しているテレビとは別に携帯型のワンセグテレビも載せてあって、時にはテレビよりも、こちらの方が映りがいいこともあるが、それでも数日間にわたってニュースを見れないこともある。
 そんな状況下にあって、日本人が一度に4人もノーベル賞を受賞したというニュースも、なんと数日遅れで知った。最後にテレビを見た時にニュースで、今夜、物理学賞の発表が行われるといっていたが、疲れていたので早々に就寝。翌日以降はテレビが映らず、バタバタしていたので携帯でもニュースを見なかった。その後、テレビ+携帯でニュースを見たが、すでに詳細な報道は終わっていて概略しかわからず、詳しいことは不明のまま帰宅して新聞を読んで、ようやく物理学賞と化学賞で計4人ということを理解した。すげーー。と、まぁ、大多数の国民とは数日遅れでびっくりしたという次第。同じ日本にいるのに、やれやれ。

 
2008年9月28日(日)
最近のニュースで感じたこと
中山国交大臣の発言

 成田空港反対派のごね得や日本は単一民族という発言は、叩かれても仕方ないと思うが、日教組に関しての発言は正しいと思うね。日本の教育のガンというのも、一部の人たちが信じられないことをしているというのもその通りだ。昔ほどの力はないようだが、それでも今もその「ズレっぷり」は健在だ。
 わが郷里・広島県は三重県とともに日教組の強いところとして知られ、私の経験ではそれほど問題のある教師には出会わなかったが、広島の県立高校(私の出身校ではない)には驚くべきことを生徒に強いている学校も存在する。広島のこういう傾向というのは、原爆投下と無関係ではないだろうが、たとえていうなら戦前・戦中に道路の右側に寄りすぎてしまった国家主義に大いに懲りて、なんとか中央に戻ろうとして、いつの間にかセンターラインを越えて左側路肩にはみ出し、草をなぎ倒しながら走っていることに気づいていないって感じだね。

 そういえば高校の時、広島市で日教組の全国大会が開かれ、全国から右翼の街宣車が大集結してすごかったな。広島だから余計にたくさん来たんだろう。右翼が日教組を目の敵にするのもちょっとわかる。だが、広島市の中心部で軍歌を大音量で流しながら、しかも何様のつもりか知らないが赤信号も無視してパレードする右翼にも相当な違和感を覚えた。右翼の主張に一理あっても、あんなことしていては誰も支持しないよ。


小泉さんの引退

 格差拡大を招いたとか、いろいろ批判されるが、でもバブルの頃は今よりももっと所得格差があった。格差が問題というのなら、それを批判している野党のみなさんは、当時、なぜそれを問題にしなかったのだろうか。格差というのは、庶民の反発心を煽る言葉だが、これって政治目的で誰かが言い出したことではないかと感じる。それに乗ってマスコミが騒いでしまったので、与党も問題にせざるを得なくなったっていうわけ。格差、格差っていうけど、日本ほど格差の少ない国ってほかにあまりない。そりゃあ地域格差や医療格差は、なるべく是正する方がいいんだけど、それって近年に始まったことじゃなくて、ずっと昔からあったし、むしろ昔の方がひどかったと思うんだけど。
 小泉さんの政策、すべて問題なしとはいわないが、でも政策というのは必ず長短がある。すべての人が満足する政策なんてあり得ない。あの改革がよかったのか悪かったのか、あと数十年経ってみないと何ともいえないのではないか。

 それにしても拍子抜けするほど、あっさり引退するのは小泉さんらしい。引き際の美学を感じる。ネットの意見を読むとボロクソにいってる人もいるが、私は最も印象に残った政治家のひとりだ。あれくらい存在感のある人は、今の政界には与党・野党含めてひとりもいない。今後に期待している人は自民・民主ともにいるけどね。

 次男に継がせることを批判している人もいるが、無能なのに親の七光りで政治家になるのは大問題だが、2世3世4世でも有能であれば何の問題もない。有能でも世襲はけしからんっていう論理はよくわからんね。批判してる人は、そこらへんを勘違いしてないか。小泉さんの次男が有能かどうかまだわからんが、そのうちわかるよ。無能ならば、いくら小泉さんの次男でも選挙で落とせばいいのだ。


2008年9月18日(木)
最近のニュースで感じたこと
事故米の食用転売事件2

 影響が次々に広がって底が見えない大問題になっているが、それにしても農水省事務次官の「責任があるとは考えていない」との発言にはびっくり。確かに三笠フーズなど不正転売していた会社が一番悪い。しかし、そういう不正の原因を作り、さらにそれを見逃していた農水省も同様に重大な責任があるのは間違いないだろう。農水省って一応、日本の「食の安全」を監視する官庁じゃないの? チェックが甘かったと言い訳されても、想定していなかったという方がバカじゃないかって思う。

 官僚のみなさんは、そもそも「お勉強だけはよくできました」っていう人たち。お勉強はよくできたかもしれないけど、実は想像力とか危機意識とか正義感とか、そういう能力とは無関係なんだよね。ご本人たちは、自分たちのことを有能と思っているかもしれないが、どこが有能なんだって思う。この事実をすれば、どう見ても無能だよ。

 官僚の問題というのは、最近の国交省のタクシーチケット問題どころではなく、これまでもゴマンと繰り返されてきた。農水省にしても取り返しのつかない万死に値する失策がいくつもある。でも、彼らの頭には、今回と同様の言い訳しか存在しないのだろう。そもそも自分たちは何のために存在しているのか、ろくに考えたこともないんじゃないのか。だからこのような大失態をしても「我々に責任はない」なんてことを平気で公言できるんだろう。いくらきれいごとを並べられても国民の方を見ていないのは、バレバレ。結局、彼らは自分たちの組織の利益が一番なんだよ。もちろん、すべての官僚がそうだとは思わないが、少なくとも全体を通して見た時、そういう印象を持たざるを得ない。また民間企業にも悪人はいるっていう見方をする人もいるが、民間企業と決定的に違うのは税金で養われているかいないかってこと。公務員にはそれ相応の厳しい視線が向けられるのは当然のことだ。

 かつて何の問題だったのか忘れたが、やはり似たような事件でのこと。監督責任を問われたある官僚が「我々は性善説に立ってるんです」といったのにも驚いた。何だそれ。性善説ってのは、生まれてくる時の人間の本性は善であるってことだろ。仮に生まれてきた時は善であっても、その後の環境などで悪に変わることも当然あり得る。だからこそ世の中には犯罪者もいるんじゃないの。あらゆる悪を想定し、対処できるのが有能な官僚のはず。その言い訳が正しいのなら、監督官庁はいらない。じゃあ、アンタの家は性善説に立ってカギもかけないのかっていってやりたいわ。
 それにしても農水省も大バカ者だが、太田農水大臣のバカっぷりにも大いに呆れるね。あいつはかつての失言にも驚かされたが、「ジタバタしていない」ってのもねぇ。危機管理の専門家が、「とんでもない発言。ジタバタしなきゃいけないんですよ」とテレビでいわれていたが、まったくその通りだと思う。こんな大臣がトップにいるようじゃあ、この問題もさらに混迷しそうだわ。


登山家がクマに襲われた一件

 世界的な登山家・山野井泰史氏が奥多摩の登山道でクマに襲われ大ケガを負ったという。状況は詳しくわからないが、鈴をつけていれば遭遇は避けられただろう。以前から奥多摩では住民がクマに襲われたり、人里への出没が問題になっていたはず。いくらジョギングのためとはいえ、そういう場所で、しかもクマの生息域に入る時に無対策というのは、あまり誉められたもんじゃない。
 クマの方を危険動物として問題視する意見もあるようだが、本来、ツキノワグマは臆病で、だからこそ子連れの母グマは恐ろしさと自分の子を守るために攻撃という最終手段に出たのだろう。好んで山野井さんを襲ったわけではなく、そうせざるを得なかったのだ。
 そのために「危険なクマ」という烙印を押され、わが子のために行動した母クマが射殺されるとしたら、無対策で遭遇してしまった山野井さんもどうかと思う。ケガをされたのはお気の毒ではあるが、射殺される母クマと孤児になる子グマは、もっと気の毒だよ。私はクマの方に大いに同情する。世界的な登山家といっても、おそらくクマのことには詳しくないだろうから、まあ、こんなもんだろうとは思うけどね。


2008年9月6日(土)
最近のニュースで感じたこと
事故米の食用転売事件

 大阪の業者が、カビが生えたりしていた事故米を食用に転売していた事件。ヘタすりゃ人の命に関わる重大事件になったかもしれない割に、農林水産省の会見は、随分淡々としたものだった。まさか農水省は、こんなトンデモ業者を事故米の回収だけで、済ませないよな。

 民放のニュース番組では、検出されたアフラトキシンには発ガン性があるということしかいっていなかったが、あれは発ガン率が極めて高く自然界最強の毒とされる。数十年前、カビの一種・Aspergillus flavasから初めて見つかったとき、日本の応用微生物学の専門家や酒造関係者の間に衝撃が広がったそうだ。なぜなら日本酒や味噌などに用いる麹(こうじ)のコウジカビも同じAspergillus属だったため、もしかすると微量ながらもアフラトキシンを作っているのではないかと懸念されたのだ。その後の研究で、コウジカビには問題がないことがはっきりしたのだが、アフラトキシンには、そんな逸話も残っている。

 業者はカビが生えてる部分だけ取り除くなどして安全性に配慮したというが、肉眼で見ただけで完全に取り除いたって断言する方がどうかしている。焼酎にしろ、せんべいにしろ、製造過程で、ある程度は「希釈」され基準値以下になるかもしれないが、製造方法次第ではそうならないかもしれない。そんなことを平然とやっておきながら、まるでひとごとのような謝罪の言葉にも腹が立つ。担当者さんよ。ゴミが食品に混入したのと訳が違うってこと理解してる? しかも九州工場と本社の間で責任のなすりあいかよ。業者がどこまでアフラトキシンのことを知っていたか不明だが、ただの無知だとしても罪が重い。

 農水省が、この一件を公表したのは一応評価するが、相変わらず大騒動にしたくないってホンネが見え見えの「今のところ健康被害は報告されていない」っていう、いつものコメントもどうかと思うよ。それを鵜呑みにして安心するバカもたくさんいそうだけど、仮にアフラトキシン入りの食品を食べてガンになっても、それがわかるのは何年も先。しかも事故米に含まれていたアフラトキシンが原因であることを証明するすべはない。農水省は健康への影響は低いといっているが、どこへ流通し、何にどう使われたのかもはっきりしていないのに、そんなこと、よく断言できるよな。

 ちなみにAspergillus flavasは日本にはないので、カビ=危険と恐れる必要はないが、東南アジアや南米産のナッツ類や穀物類にカビが生えていたら食べない方がいいと思う。カビが生えてる部分だけ取り除くというのもダメだよ〜。


2008年8月12日(火)
最近のニュースで感じたこと
朝日新聞の呆れた報道

 中国機の爆破を予告するメールが届いた事件で、犯人が捕まったようだが、ほとんどの新聞やテレビが在日韓国人と報道しているのに対して、朝日新聞の記事では「在日」の文字は一切なく、日本名で報道していた。朝日は、そこまで偏っているのかね。呆れて物もいえない。

 でも朝日新聞のこういう傾向というのは、今にはじまったことではないし、「いっそのこと竹島は韓国に譲ってしまえば」と書くような左寄りの新聞だから、まあこんなもんだろうけどね。あの記事を書いた若宮啓文氏は、先月も言い訳のような記事を書いていたが、日本国内に韓国に都合のいい歴史学者の意見があったとしても、それだけではあまり説得力はない。なぜ自分はその学者の意見に同調するのか、根拠を揃えて説明しなければ、その主張に論理的な背景があることを他者に理解してもらうことはできない。その説明をしていないということは、若宮氏の主張は感覚的なもので何ら論理性がないと思われても仕方ないのである。そのあたりのことをよく理解されていないのではないか。

 これは韓国の竹島に対する主張にもまったく同じことがいえる。外務省サイトの竹島問題と題するページには、日本の竹島に対する主張が歴史的な資料をもとに理路整然と述べられているが、もし韓国がこの主張が間違っているというのなら、そのひとつひとつに根拠を揃えて反論すべきだが、そもそも国際司法裁判所に日本が提訴しようとしても反対するようなレベルだから、おそらく本心では論理的に反論するのが無理なことをわかっているからだろう。本当に自信があれば、堂々と司法裁判所で闘えばいいはずであって、これは誰でも理解できる至極単純な理屈だ。私は韓国側の主張の詳細は知らないが、この事実だけでおそらく韓国側には真実を国際的に公にされると都合の悪いことがあるからだろうと感じる。誰がどう考えても、それ以外に裁判に反対する理由はない。

 昨日の朝日新聞には、もうひとつ「いらだつ韓国」と題する社説で、「韓国はあちこちにとんがった角を向けている」とし、その理由として「将来をなかなか展望できない不安からではないか」とあったが、韓国のああいう大人げない態度というのは今に始まったことではない。ずーっと昔からだろ。あれは一時的なもんじゃなくて、骨の髄にまでしみ込んだ国民性だよ。

 朝日といえば鳩山・前法相を「死に神」と呼んだことも批判されたけど、あのあと池上彰氏が朝日新聞連載「新聞ななめ読み」になぜ「死に神」と表現することが間違っているのか、極めてわかりやすく説明されていて「まったくその通り!」と胸がすく思いがしたが、朝日新聞って、こんな感じで微妙にズレてることが多いんだよなぁ。

 ただ朝日の記事すべてがおかしいというわけではなく、確かに公平・緻密な優れた記事もある。つまり朝日の記者にもいろいろいらっしゃるということだろう。私が「変な新聞」と思いつつも購読を続けているのは、まともな記事(朝日の科学関連の記事は特に優れていると感じる)もあるからだが、頻繁にこういうことが続くとさすがに引いちゃうよ。
 

2008年8月8日(金)
わずか3日で修理完了
 先週末、修理に出したD300は、なんと実質3日で修理が終わり、昨日、戻ってきた。大した問題ではなかったということなのか、それともお盆休みにかからないように気をきかせて修理を急いでくれたのかは知らないけど、ともかく助かった。しかも保証期間中だったので修理代は無料。こんなに早く終わるのなら大金はたいてD700を買わなくてもよかったかもしれないが、でも今回の一件がなくても、来年あたり買ったことはほぼ間違いないだろう。今後もしばらくはフィルムカメラのニコンF100やペンタックス67と併用するつもりだが、体力を要する取材地ではデジカメだけにして荷物を軽くし、機動力を優先にする選択もアリだな。

 それにしても、そろそろ取材に行きたいのだが、どうも取材予定地の天気がすっきりしない。青空が出ていないと取材の意味がない場所では、天気予報をとことん見極めなければならないが、このところ「曇りのち晴れ」「晴れのち雨」みたいな予報が並んでいる。「夏の風景」が撮れる9月初旬までに予定の取材地をまわればいいので、それまでには、たぶんこなせると思うが、でもなるべく早く太平洋高気圧の勢力が増し、安定した「快晴」続きになってほしいものだ。


2008年8月1日(金)
この1ヶ月
 7月は原稿書きに追われる毎日。取材にも出かけたが、あとはずっと毎日パソコンに向かう。原稿を書くときは実家の方が圧倒的にはかどるので、途中からは広島の実家に帰って作業を続けた。食事のことを考えなくてすむのが一番だが、仕事環境も実家の方がいいからだ。そんなことで実家で仕事を進め、向こうで入稿を終え、昨日深夜自宅に戻った。これから初校など、まだまだ作業が続くが、昨年秋の取材に始まり、ようやく大きなステップの区切りがついた。今度のは、これまでの企画とは少し傾向が異なる本だが、とにかく分量が多く、取材に6週間、原稿作成に7週間もかかった。実は企画を出した段階では、もっと手早くできると思っていたのだが、完全に期待はずれ。でも、これもいい経験かも。6月21日から1ヶ月以上も更新しなかったのは、そんな状況だったから。今年の夏は、もう少し余裕ある日々になると思っていたのに、全然そうならなかったなぁ。Nさん、そんなわけで今月以降、秋くらいまでにどうかな?

 今月も取材に何度か出なければならないが、昨年秋に購入したニコンD300にちょっとしたトラブルが発生。使おうと思えば使えないこともない程度のトラブルだが、早めに修理に出すことに。ところが電話で聞くと修理は2週間もかかるらしい。半月もデジカメがないのは困る…というわけで、まったく買うつもりのなかった7月末に出たばかりのD700を急遽購入。2週間の空白を埋めることもあるが、今後はデジカメの使用頻度が上がることは間違いなく、予備という意味も含めて2台態勢の方が確実という判断もある。

 今日届いたばかりで、本格的に使ってみないとなんともいえないが、D300よりも重量感、高級感があって、いい感じだ。唯一メモリーカードカバーが、スライド式に変更されていたのは「うーん」ってとこか。










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