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山の豪雨 北アルプス・上高地

撮影年月日:1999年5月25日

 私の場合、写真撮影を主な目的としているため雨予報が出ている時は山に行かない。そのため山で雨に遭うこと自体が多くない。せいぜい夏に一時的な土砂降りや夕立に遭ったくらい。しかし土砂降りというイレギュラーな体験も印象に残るもので、その時は「参ったな」と慌ててレインウェアを着たり、ザックカバーを被せたりはするものの、あとから考えるとその体験が意外と新鮮だったりする。ちょっとした非日常感を味わえる、いい思い出というわけだ。

 土砂降りの写真は、カメラが濡れないように構えるのも大変だし、どうせ霞んだ写真にしかならないので、ほとんど撮ってない。せいぜいこのくらい→本サイト山岳記「土砂降りの雨」。その代わりに豪雨後の状況を写した写真なら結構あるので、本項でまとめて取り上げたい。



豪雨後の上高地・河童橋。いつもは透き通るような清流が魅力の梓川もご覧の通り。せっかく上高地に来たのに期待していた風景写真の撮影は断念。新緑シーズンが一番いい時期なのに…。



同じく上高地。明神橋付近で見た梓川。右のピークは六百山。



豪雨のせいで濁った八方池。一応、薄っすらと白馬三山や不帰ノ嶮を水面に映してはいたが、完全に期待外れ。数日前からの現地の気象状況を確認しないで行くと、稀にこうした外れに当たってしまう。撮影1998年。



長野県小谷村で1994年5月に撮影した写真。小谷温泉に続く県道沿いを流れる中谷川がすごいことになっていた。雪解け増水に加えて豪雨にも見舞われた? 奥は頸城山塊の天狗原山。



同じく小谷村・中谷川の濁流。



北アルプス・徳本峠(とくごうとうげ)から下った島々谷南沢で撮影。豪雨で増水し、根元が洗い流されて倒れた木。撮影は2005年。



高妻山や戸隠山に続く大洞沢(おおぼらさわ)コースに流れ出ていた土砂。直前に豪雨があったので、崩れて間もないと思われた。撮影2017年。



北アルプス・高瀬渓谷。2018年の豪雨はすごい爪跡を残した。増水により大きく削られた谷の左岸。撮影は被害直後。以下写真4点も同じ。こちらも→本サイト・にっぽん全国渓谷めぐり「高瀬渓谷



高瀬渓谷沿いの登山道も奥の方はかなり荒れていた。桟道もこんな状態に。



高瀬渓谷の湯俣温泉・晴嵐荘(写真中央の建物)一帯はおびただしい岩礫が堆積していた。左側に登山道がのびており、晴嵐荘との間には吊り橋も架けられていたが、跡形もなく流されていた。



同じく高瀬渓谷。木の根元も洗われて根っこが露になっていた。しかも砂礫や小石を含んだ水流のせいで根の皮まで剥がされていた。



同じく高瀬渓谷。コンクリート護岸も剝ぎ取られて傾いていた。すさまじいエネルギーである。



2008年の集中豪雨で無数の岩に覆われたガレ場となり、かつての景観が一変してしまった鈴鹿山脈・御在所岳の裏道。内藤小屋奥の渓谷。撮影2015年。



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