大文字焼きの山 神奈川県箱根町・明星ヶ岳
撮影年月日:2005年12月1日
京都の五山送り火(ござんのおくりび)のように山でかがり火を焚く行事が各地にあり、お盆の夜、山麓から眺めるとかがり火の文字が浮かび上がる。亡くなった人の霊を再びあの世へ送り出すための送り火として行われるものがほとんどだが、近年は廃れたり、LEDに変更する山もあるらしい。どちらにしても、なぜか大文字が多い。大文字にする理由は、大文字が魔除けの象徴である五芒星を意味するからとか、弘法大師が護摩供を行った際に大文字形に護摩壇を配置したからとか、諸説あって本当のところはわからないようだ。
五山送り火でも大文字山(如意ヶ嶽)は名前の通り大文字だし、箱根強羅温泉大文字焼きが行われる明星ヶ岳もそう。ほかにも岩手県平泉町の駒形山(こまがたやま)や秋田県大館市の鳳凰山(ほうおうざん)、奈良県奈良市の高円山(たかまどやま)、大阪府池田市の五月山(さつきやま)でも大文字だ。
調べたところ、上記のうち五月山を除くすべてで登山コース上にその現場があった。作業のためのアクセスを考えれば当然かも。五月山は車道ものびる山上に公園や霊園、ゴルフ場があり、遊歩道の先に大文字の火床があった。私が実際に見たのは、このうち明星ヶ岳だが、大文字が作られる場所は、山頂から登山道を強羅温泉方面に10分ほど下ったところにあり、写真のように抜群の眺めが広がり、登山者向けの解説板も立っていた。
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明星ヶ岳の大文字焼き現場。おそらくハコネメダケと思われる笹で覆われた急斜面が広く伐採されて、大の字を燃やす場所が作られていた。解説板によると大文字の幅は108メートルもあるという。

その斜面上部に立つと眼下に強羅温泉、その奥に冠ヶ岳もそびえ、素晴らしい展望。逆にいえば山麓から大文字がよく見えることを意味する。

現地に立っていた箱根大文字焼きの解説板。
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