超能力に対しての私の考えですが、人間の能力には未知の部分もまだまだあるので、現段階で超能力を完全否定するのは間違ってると思っています。だからといって超能力が確実に存在すると信じているわけではありません。「肯定も否定もできない」といってるんです。

 さて、かなり前のことですが、超能力者が超能力と主張するものは、すべてマジックで再現できるとし、いつでも超能力者からの挑戦に受けて立つと、ある外国のマジシャンが宣言されていました。結局、すべてマジックで再現してみせたのか、それとも再現できない超能力者が現れたのか、その結果は知りませんが、日本でも超能力をマジックで再現してみせるマジシャンもいたと思います。
 彼らが、超能力をすべてマジックで再現してみせたら、「なんだ。超能力なんて嘘っぱちで、ただのマジックなのか」と思う人もいそうです。確かに説得力に欠けるのは間違いありませんが、残念ながらそれは超能力を否定する根拠にはならないんです。そこを勘違いしてはいけません。
 
 超能力ってSF映画やアニメで描かれるようなスゴイものって勝手に決めつけていませんか。もしかすると、超能力は存在するが、実はマジックで簡単に再現できる程度の「つつましいもの」でしかないのかもしれません。もし、そうだとしたら、マジックで再現できたとしても超能力が存在しないとはいえないでしょう。

 超能力者をニセモノと断言するには、マジックのネタをあばく以外に方法はありません。超能力を見せるといいながら、どこかにネタを仕込んでいたら確実にアウトです。しかし、だとしてもその人の超能力を否定することしかできません。超能力者の肩を持ちたいわけではなく、論理的に考えれば、そういう答えにしかならないんです。

 
 

Nature
これって正しい?
雑記帳

第23話

マジックで再現できれば、それは
超能力ではない