Nature
作る!

File No.011

ロック機能付きコンパクト予備キー

 今年2007年3月まで乗っていた車用に自作した予備キー。ロック機能付きで、しかも非常にコンパクトなのが特長だ。私は山岳地を取材することも多く、撮影に時間をとられて一番最後に下山することもよくあるのだが、そんな状況で万一、山で車のキーを落とすと、かなりめんどうなことになる。登山口が市街地にあれば問題ないが、人里離れた山の中では携帯でJAFを呼ぶにも、携帯が通じる場所までひたすら歩かなければならない。そこで、そんな事態に陥ってもドアを解錠し、エンジンを始動できるように予備キーを車に常備していた。一番簡単なのはカー用品店で売られているマグネット方式の予備キー入れを利用する方法だが、悪路走行時に落ちないかとか、車上荒らしに利用されないかなど、いろいろ不安が残る。そこでロック機能が付いた独自の予備キーを自作した。

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予備キーは、錆防止のためオイルを塗ってフィルム素材で包み、キャリアバーの内部に収納する。ゴムキャップを外せば、出し入れも至って簡単だ。
これがロック機能付きコンパクト予備キーの外観。。仮に車上荒らしの犯人に見つかっても市販品ではないから、これが車の予備キーとはわからないし、わかったとしても南京錠がついているから解錠は容易ではない。南京錠は鍵が不要なダイヤル式を採用。
使用する時は、ダイヤル式南京錠の番号を合わせて解錠し、ケースからキーユニットを引き出す。ケースは断面が長方形のアルミ材で、内部にはプラスチックのレールが貼り付けてあり、キーユニットがスムーズに出し入れできるようになっている。
キーユニットは断面がコの字状のアルミ材で、中にキーが収納され、キーの溝をつまんで引き出す。キーはコピーキーを作ってもらい、不要な部分は金ノコで切断し、90度回転しやすいようにヤスリで仕上げ、キーユニットのアルミ材にネジ止めした。写真上部の黒いものは収納時に包むフィルム素材。
ケース内部。白いのはプラスチック製のレール。それに取り付けた矢印1はバネ。キーユニットをケースに差し込むと、このバネでカチッと固定できるようになっている。取り出す時は、指で軽く押すとバネが外れる。ケースに開けた矢印2の穴は南京錠をかけるためのもの。キーユニットにも同じ位置に穴が開いている。この写真だけ今回の掲載にあたって撮影したものなので、およそ10年間の汚れが付着して内部が汚い。他の写真は製作直後に撮影したものなので、まだきれい。
 ここまで作り込んだのに結局、この予備キーが役に立つことはなかった。そもそも車のキーを山で落とさないように細心の注意をしていたからだが、使うことがなかったのはむしろよかったというべきだろう。新しく買い換えた車は、キーレスオペレーションシテスムとやらで、仮にキーをコピーしても、そのコピーキーではエンジンを始動できないしくみになっているので、キーを入れ替えてもこの予備キーは使えない。もし使えるのならホームページでセキュリティーの中身をわざわざ紹介するようなことしないが、このままお蔵入りとなりそうなので今回掲載することにした。