File No.046
テラス用テーブル・椅子の修理


 もう随分前からテラス用に置いてあった椅子がある。脚は成形合板で作られているので、長年の劣化が進んで、単板が剥がれたり、脚が左右に広がりかけていた。あまりに劣化が酷い椅子は破棄したが、まあまあ使えそうな5脚は修理して使うことに。

 過去に成形合板の家具を修理したことはないが、単板が剥がれかけているのなら、木工用ボンドで再び貼り直せばいいはずだ。うまくいくかどうかわからないが、やるだけやってみることにした。

 木工用ボンドを水で溶いて薄めにした上で、剥がれかけている単板一枚一枚にハケで塗って貼り合わせ、ビニールテープでぐるぐる巻きにして、必要な箇所はクランプでも固定した。丸一日おいて、ボンドが固まったところで、テープとクランプを取り外すと、完璧とはいえないが、まずまずな感じで接着していた。これをサウンドペーパーで磨いて、ささくれや毛羽立ちを取り除けば、少なくとも以前よりかはマシになった。

 次に広がりかけている脚をなんとかする作業に移る。脚の中ほどに支柱を渡して、それぞれ木ネジで締めれば、うまくいくのではないか。そこで十字に組んだ支柱を5個作る。これを椅子に取り付ける前に椅子本体と十字支柱を、まずは木材防腐塗料で下地塗装。乾いてから、こげ茶色の油性ペンキを重ね塗りした。テラスは、直接雨がかかることはないが、それでも木材防腐塗料を塗っておく方が、長持ちするだろうと考えた。

 両者のペンキが乾いたら、十字支柱を脚に木ネジで固定。両側を締め付けると、広がっていた脚も元の位置に戻った。木ネジは、こげ茶色に塗らずに、地金を出す方がきれいに見えるので、この作業順序にした。

 また以前は仕事部屋にあった木製テーブルも全体を同様に木材防腐塗料を下地に塗り、さらに透明ニスで仕上げて、テラス用にした。ほかにもブラジル製の折りたたみ式テーブルもあって、これも傷んでいたので、天板を半分だけ利用することにして、脚に木ネジで固定。これも木材防腐塗料を塗装したあとに、こげ茶の油性ペンキで塗ったところ、見違えるようにきれいになった。




剥がれかけた成形合板の脚を木工用ボンドで貼り合わせて、ビニールテープで固定したところ、剥がれ方がひどいところはクランプでしっかり固定した。若干、脚が広がっているのがわかるかな。十字支柱を渡して、固定することで、この広がりも修正できた。



塗装作業が終わったふたつのテーブルと成形合板の椅子5脚。


















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