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実にシンプルなテープレコーダー長時間録音機能のしくみ

作る!

テープレコーダーの長時間録音機能追加

File No.0018

 これも高校生の時に試してみた「遊び」のひとつ。当時は、今みたいなボイスレコーダーはなく、カセットテープレコーダーによる録音時間は限られていた。しかもテープレコーダーには、ビデオデッキのような3倍モードなんて機能はない。従ってカセットテープレコーダーで長時間録音する時は、最長の120分テープを使って、自動折り返しにすれば丸々2時間は録音できるわけだが、もっと長時間録音ができないかと考えたことがきっかけだった。
 電子技術的にはいろいろ方法があるんだろうけど、そんな知識はまるでないから、私がやってみたのは実に単純な方法だった。普段使っていたテープレコーダーの裏ブタを開けて、テープ駆動用モーターの電源コードの一方を切断。これにハンダでコードを継ぎ足し、テープレコーダー外部に引き出す。このコードの末端に50Ω(だったと思う)の可変抵抗(回せば音量を変えられるボリュームと同じ部品)を取り付ければ、作業は完了。つまり駆動モーターの電圧・電流を下げることで回転数をおとし、テープがゆっくり回るようにして、長時間録音ができるようにしようというわけ。
 そんなシンプルな方法でうまくいくはずないと思うだろうけど、実際にやってみたところ、うまくいった。もちろん音質は低下したが、テープ速度1/3倍(つまり録音時間は3倍)くらいまでなら、普通の会話程度は一応聞き取れるくらいに録音できた。しかも可変抵抗を回して抵抗値を変えれば、テープ速度モードも自由に設定でき、抵抗値をゼロにすれば通常モードにも戻せる。これにより120分テープならば最大6時間の録音が可能となった。もちろん録音時と再生時のモーター速度は同じにする必要があるが、実際に聴きながら調整すればすむ話だし、実用上の問題はまったくなかった。ただ、それほどの長時間録音の必要性はほとんどなく、結局、これを作ってよかったことといえば、高校の友人が、このアイデアを絶賛してくれたことくらいかな(笑)。