Nature
作る!

File No.008
登山用キックスクート


 下山路で延々と続く長い林道や車道歩きに辟易したことは、登山をする人なら誰しも経験していると思う。かくいう私も、そんな経験をする度に何とかしたいと思ってきた。未舗装のガタガタ道なら歩くしか方法がないのだが、きれいに舗装された車道や林道の場合は何度、今ここに自転車があれば楽なのにと思ったことか。特に下山路の場合は、下る一方だから自転車があればあっという間に山麓に着いてしまう。
 そこで考えたのがキックスクートのような乗り物。キックスクートというのは車輪が付いたボードに簡単なハンドルがあり、子供が乗って遊ぶ遊具。ボードに片足を載せて、もう片方の足で道路を蹴って進む。1万円弱程度で市販されている。
 登山用のキックスクートはアルミ材などを使って重量を2〜3キロくらいに抑える。なおかつ山の林道で乗ってもそれに耐えられる丈夫さもほしい。あくまで下りに使うので構造もシンプル。ただブレーキは安全性から考えても必需だ。
 私が考えた登山用キックスクートは、下のような構造をした三輪車。三輪車なので転倒しにくく、折りたためるのがミソ。後輪の間に片足を載せて、あとは林道を転がしていくだけ。平坦な場所では片足で道路を蹴りながら走ればいい。山の林道や車道では、当然対向してくる車には注意が必要だが、こんな器具があれば、特に「林道下り徒歩2時間」なんて時は、絶対にありがたい。私なら2〜3キロくらいの重量追加で下りが楽になるのなら、迷わずザックの横に縛り付けて持参するのだが。
 どこかのキックスクートメーカーか自転車メーカー、あるいは登山用具メーカーが製品化してくれないかなぁ。2万円くらいなら買うけどね。林道を下りに使うのは年に数回だろうけど、やはり楽に下りたいよ〜。

 
 







目次のページへ