File No.042
反応が鈍くなったリモコンを
復活させる方法


 テレビのような利用頻度の高い家電のリモコンが、次第に反応が鈍くなって困ったことはないだろうか。電源ボタンを何度押してもテレビが入らない。逆にテレビを切りたいのに何度押しても切れない…みたいな。
 そんな時、「このリモコンはそろそろ寿命だな〜。新しいマルチリモコンを買ってくるか」と思う前に一応、やってみる価値がある対策法をご紹介したい。私は以下の方法で「もう寿命だ」と思いかけたリモコン2台をわずか15分ほどで復活させた。

 電源ボタンを押してもテレビが入らないのは、ほとんどの場合、リモコンの接点が汚れて電気が通りづらくなったことが原因と思われる。
 そこでまずはリモコンを開けるわけだが、リモコンによっては本体表側と裏側のパーツがツメで固定される設計になっているものも多く、実に開けづらい。そもそもメーカーもリモコンを開けて修理する可能性をまったく想定していないのだろう。なので、マイナスドライバーを隙間に差し込んでツメを外すしかないが、あまり力を加えすぎるとパーツが割れてしまうので注意しよう。ネジ止めもされていれば、もちろん外すのはいうまでもない。

 リモコンを開けると、写真のように一体成形されたボタンパーツと基板が姿を現す。反応が鈍くなったボタンの真下にある基板を見て、そこだけ黒く汚れていれば、それが原因と考えてよいだろう。見かけ上はあまり汚れていなくても、綿棒で基板を擦ると、黒い汚れが付着する。念のため接点が並ぶ基板面の全体もクリーニングしてから閉じれば作業完了だ。実際にテレビに向けてボタンを押してみると見事、復活しているはずだ。



リモコンを開けると、基板とボタンパーツから構成されていることがわかる。うちのリモコンの場合、電源ボタンの反応が鈍くなったので、その真下の基板部分をクリーニングした。上の写真で言えば、緑色の基板右上あたりということになる。


電源ボタン下の基板拡大。写真ではわかりづらいが、肉眼で見れば、ひと目で汚れていることがわかった(左)。そこでその部分を綿棒で擦ると、真っ黒に。この汚れが、リモコンの反応が鈍くなった原因だ(右)。















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