File No.0066

レシプロソー高枝アダプター




 レシプロソーとは、ノコギリの刃を往復運動させることで木材や枝などを切断する工具のこと。うちには結構大きな木が何本もあるので、折々に枝を伐採する必要があるし、近所の道路沿いの木々も、うちがある程度管理するしかないこともあり、伐採作業用の機材はいろいろ揃えている。

 こうした作業では、例えば、かつて父が使っていた伸縮ポール式高枝切狭のうち、すっかり錆ついていた切狭部分を取り外して破棄し、伸縮ポールの先にノコギリ刃を取り付けられるように加工した半自作道具を時々使ったりしている。つまり、すごく柄の長いノコギリというわけ。高枝をこうしたノコギリで切るのは大変そうに思えるが、割と普通に使え、ちゃんと切断できる。ただし人力なので、やや疲れるのが難点。

 さらに2mの延長ポールが付いた電動チェンソーと電動剪定鋏をアマゾンで購入。チェーンソーは確かによく切れるのだが、切断時に発生する木のクズが隙間に入って動かなくなることがあり、その時は外して掃除しなければならないのが不便だった。そこでおそらくそんな問題は発生しないであろうレシプロソーも買うことにした。

 私が買ったのはチャイナ製で、木材用と金属用の刃が6枚も付属していたが、まあまあ切れるレベル。そこで刃は別途、日本製を買って取り付けた(規格は同じなので使用可能)。なので、よく切れる。

 このレシプロソーも他メーカーながら前出の2m延長ポールに取り付けられるが、もっと高い枝を切りたいこともよくあるので、3mの竹の先に取り付けられるアダプターを自作した。

 もし作業中に竹から外れると、レシプロソーが高い場所から落下して壊れるのはほぼ確実。なので簡単には外れない構造にする必要がある。一方で伐採作業中は、時にレシプロソー本体だけを使いたいこともあるので、その時は現場で竹の先から簡単に取り外せるようになっている方が望ましい。

 その条件に見合う製作可能範囲で考えると、以下の方法がベターなところだろう。まずレシプロソーのハンドル部分に合わせて、アダプター本体となる木製台座を製作。それをボルトとナットで竹とともに貫通させて固定。

 その台座部分とレシプロソー本体は、登山用ザックなどで使われるナイロンテープとバックルを利用して固定と解除ができるようにした。また本体のトリガーを人差し指で引くとオンになる構造なので(押し具合による強弱も可能)、トリガーを継続して固定したままの状態にするためにこれもナイロンテープとバックルを利用した(電源オフのロックはできるが、オンにしたままのロックはできないため)。つまりバックルをかければトリガーがオンのままになるので、高枝の伐採作業をする。作業が終われば、バックルを外せばオフになるというわけ。本体固定用のバックルも外せば、レシプロソー本体だけでの使用もできる。手元でオフにできないので、使用中は周囲によく注意する必要があるが、うちの場合の使用環境では支障はないと思われる。




充電式レシプロソーを高枝アダプターに取り付けたところ。登山用のナイロンテープとバックルで固定する。テープはギリギリの寸法にしておき、少し力を入れればバックルを留められるようにしておく。そうすれば、結構強く固定できる。上の、やや幅の狭いナイロンテープとバックルは、電源トリガー固定用。バックルを留めればオンになり、外せばオフになる。竹は長さ3m。2つの穴さえ開ければ、交換も容易。写真には写ってないが、実際に使用するときは、レシプロソー本体とアダプターとを紐でも結んでおく。ふたつのバックルが同時に外れることはほとんどないと思うが、こうしておけば万一バックルが外れても落下しない。



木製のアダプターはレシプロソーのハンドル形状に合わせてあり、左右にブレないようにしておいた。ブレると刃の向きを一定にできず、伐採作業に支障が出る。右側に見えているボルトとナットはアダプター本体と竹を貫通して固定してあるので、作業中に外れることはまずないが、万一竹が折れると、レシプロソーとアダプターごと落ちるかもしれない。ただ折れるとしたら、固定用に開けた穴が原因になる可能性が高いので、折れてもすぐには落ちないように、穴が開いている竹の先端部分だけテープを巻いておいた。


アダプターの内側。レシプロソーハンドルに合わせて窪みを作ってある(左)。アダプターの外側。2本のナイロンテープはそれぞれアダプター本体と固定してある(右)。
















 

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