File No.0082

ナスの効果的防虫方法




※この方法を転載して紹介頂くのは一向に構いませんが、この方法を考案したのはあくまで私なので、自分のアイデアみたいに紹介するのはダメですよ。紹介する場合は、情報元として本ページのリンクを貼って頂くか、あるいは本サイト名(Nature Log)を記載して下さい。リンクや記載をせずに転載するのはお断りします。


 ナスにも害虫がつくが、うちの場合は毎年、テントウムシダマシの被害に遭ってきた。農薬は散布しないので、ほぼ確実に葉が穴だらけになってしまう。それどころか実の方にも被害が及ぶこともよくある。

 その対策としては、シルバーマルチを敷いて苗を植える方法があり、確かにある程度の効果はある。なぜシルバーマルチを敷くと虫が来なくなるかというと、太陽の反射光でキラキラ光るのをテントウムシダマシなどの害虫が嫌うからだそうだ。しかし晴天の日はそのお陰でほとんどいなくなるのだが、曇天の日になると、やっぱり葉や実に何匹もとまって食べている。曇天だと地面に敷いたシルバーマルチの反射光も弱まるので、すべての葉や実には効果が及ばないからだろう。

 ただ、シルバーマルチのすぐ上で成長している下部の実には被害がほぼないことに気づいた。つまり曇天であってもシルバーマルチに近いので、わずかな反射光によって防虫効果が出ていると考えられる。ということは、株の真ん中や上の方に付く実でも、実自体に曇天でも反射光が生じるものを付ければ、被害を防げるのではないか。すぐ思いつくものといえば、やはりアルミホイルである。そこで実が小さい段階で、アルミホイルを写真のように取り付けて検証してみた。太陽光を反射しやすいようにホイルの光沢面が南向きになるように実の背後にマントを纏うように固定するだけ。

 その結果は大変良好だった。今のところ、ホイルを纏った実には被害がほぼないが、何もしなかった実には早速、テントウムシダマシが張り付いて食べていた。明らかに曇天の日でもホイルの反射光を嫌って避けている。ただ注意してほしいのは、風でホイルの向きが変わって、北向きになると反射光も弱まって、虫食い被害につながる可能性がある点だ。時々、ホイルの状態を確認した方がいい。うちでもホイルが知らないうちに反対側を向いてしまったナスが、あっという間に虫食いされたことがある。また晴天時はホイルが熱を持ち、ナスに当たると焼けて変色することがあるので、ナスとホイルの間に隙間を作るようにしたい。

 家庭菜園で数株のナスを栽培するのであれば、アルミホイルの費用や取り付け作業の手間も大したことはない。しかも実を収穫したら、ホイルは次の実に流用すればいい。これくらいの対策で、スーパーで売っているようなきれいなナスができるのなら文句なしだ。ただし葉の被害はあまり防げないけどね。

 ネットで検索すると、アルミホイルを株の下に敷く防虫対策法が紹介されていたが、ひとつひとつの実に纏わせる方法はどこにも紹介されていなかった。なので、私のオリジナルアイデアといってよさそうだ。葉の被害も減らしたければ株の下に敷く方法と組み合わせてもいい。また今回紹介したアルミホイルマントによる防虫法は、ほかの野菜でも使えるかもしれない。アマゾンには防鳥用の反射テープも販売されているので、これらの方法を複数組み合わせると、葉の被害も低減できる可能性がある。



以下NEW
◆ナスのアルミホイル防虫方法 要点整理

・ナスの実の背後にマントのようにアルミホイルを纏わせると、100%ではないが、8〜9割の防虫効果が得られる。食痕ゼロのきれいなナスになるか、もしくは何もしない時に比べれば被害は少なくなる。

・うちの場合は、ナスに飛来するのは主にテントウムシダマシなので、少なくともテントウムシダマシに対する防虫効果があることは確かめているが、ほかの害虫に対しても効果があるかどうか不明。アルミホイルを付けているのに被害が出る場合は、テントウムシダマシ以外の、反射光を嫌わない害虫による可能性もある。

・ただ、防虫効果を発揮させるためには、次の点に注意したい。@アルミホイルが北側を向くと、影になって害虫被害が発生することがある。A実が曲がって成長し、アルミホイルからはみ出すと、はみ出したところに害虫被害が出ることがある。Bアルミホイルとナスの隙間が少ないと、ナスの裏側に影ができるので、表面には被害はなくても裏側に被害が出ることがあるので、なるべく離す。

・本文でも追加の注意点として書いたように晴天時はホイルが太陽光で熱をもち、ナスに接していると焼けて表面が変色することがあるので、やはりナスとホイルはなるべく離すように取り付けた方がいい。

・時々、ホイルの状態をチェックして、上記の好ましくない状態になっていたら、改善する。そうすれば問題は発生しにくくなる。

・シルバーマルチを敷いたり、農業用反射テープをナスの株の周囲に、ねじりながら(そうすると反射光が生じる箇所が増える)2〜3段囲って張ると、さらなる防虫効果が生まれる。ただしシルバーマルチだけ、あるいは反射テープだけの防虫効果よりも、アルミホイル防虫方法を併用する方が防虫効果は高い。






この写真では3センチくらいに成長した実が写っているが、もっと早い段階でホイルのマントを纏わせる方がいい。



虫の被害がまったくないまま成長中のナス。明らかにアルミホイルマントの効果といえるだろう。周囲のマントなしの実は、表面に食痕が生じているのに比べて実にきれいなナスである。





















 

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