File No.0084

振動モーターで作る
モグラ忌避装置


4ヶ月間検証した結果、忌避効果はある
と思われる。ページ最後に結果報告あり





 昔から敷地内にモグラが生息しており、ずっとなんとかならないかと思っていた。常にいるわけでもないが、いる時は菜園など、あちこちにトンネルを作って土を持ち上げてしまう。マルチや防草シートを敷いていると、それまでも持ち上げたり、土をはみ出させたりと、実に迷惑なのだが、ありがちなペットボトル風車は使いたくない。何より家の近くなので、夜間も風車が回り続けると、耳障りなのは確実だし、近所にも迷惑。しかも無風の時は効かないことになる。アマゾンには太陽電池式の撃退器や捕獲器もあるが、違う方法を思いついたので、効果があるかどうか実際に作って検証してみた。

 さてペットボトル風車がどうしてモグラに有効かというと、要は振動だろう。風車が風で回れば振動が発生。それをモグラが警戒したり、嫌ったりして来ないようにするわけだね。そこで風車の代わりに振動モーターで振動を発生させれば、同じ忌避効果が期待できるのではないか、と考えた。塩ビパイプを地中深く埋め込み、中に振動モーターを落として回せば、風車ほどうるさくもないだろう。ただ常時、振動モーターを駆動させる必要はない。そこでアマゾンで任意の時間で繰り返しon-offができる無限サイクルモジュールを購入した。約1300円と安価だが、中国からの直送なので、1週間ほど時間を要した(その後、アマゾンに在庫が置かれる状態に変わったので、入手しやすくなっている。振動モーターにもいえることだが、在庫がなければ類似品もあるし、同じ製品を扱っている別のショップの方が安価でアマゾン在庫もあったりするので、よく探す方がいい)。

 振動モーターが3V仕様だったので、3VのACアダプターとつないだ。モグラ被害が出ている近くにパイプを埋め込み、on=約30秒、off=約3分の時間設定にしてみたが、もしかするとoff時間はもっと長くてもいいかもしれない。この調整は少しコツが必要で、基盤のダイヤルに精密ドライバーを差し込んで任意の時間に設定するが、少し動かしただけで大きく時間が変化する。なので「0」からスタートして、ほんのちょっと動かして作動時間や停止時間を確認。不足していたら、さらにほんのちょっと動かして確認することを繰り返す。

 実はモジュールなどの部材は昨年(2024年)秋に揃えたのだが、いざ作ろうと思った途端にモグラがいなくなってしまったので製作を一旦、見合わせた。ところが最近になってまたモグラの痕跡が出始めたので、ようやくモグラ忌避装置を試作したというわけだ。

 実際に装置を動かすと、何もしていない時に比べて、明らかに痕跡頻度が減り、振動モーターの近くで痕跡が出ることも何度かあったものの、周辺も含めて、まったく出ない日も結構あった。装置を稼働さえすれば、即、100%撃退できるようになるわけではなく、おそらくモグラにとっては振動があまり快適ではない程度なので、少しずつ避けるようになって緩やかに効果が出る…ということかもしれない。もちろん種類差や個体差、振動モーターの性能、on-offの時間設定、あるいは土質等の諸条件にもよって結果が変わる可能性もあるが、完全撃退は無理にしても、少なくとも今回、うちでは、有効なレベルの忌避効果があったと思う。もし、この状態を維持できるのであれば、ほぼモグラ問題は解決したといっていいくらいだ。ただペットボトル風車でも振動や音に慣れてしまうことはあるらしい。それを防ぐためにも無限サイクルモジュールでon-offを繰り返す方がいいと思うが、今後も装置をこのまま稼働し続けて、低い痕跡頻度をずっと維持できるか、それとも振動に慣れて頻度が上がるか、検証を続けてみたい。新たに知見が得られたら報告する。

 この装置はしくみがシンプルで、AC100V利用なので設置場所にやや制約があるものの消費電力はわずか。太陽電池式のものと違って、曇天続きで発電量が低下して動かなくなることもなく、日陰の場所でも安定して駆動できる利点もある。




Amazonの無限サイクルモジュールのページ
Amazonのページには「遅延リレーモジュール※」とあり、製品の袋には「遅延タイマー」と書かれているが、遅延というよりも無限サイクルの方が実態に即していると思うので、本ページでは後者の呼び方を採用した。
※その後、購入者からの指摘でもあったのか、「遅延リレーモジュール」が「無限サイクルタイマー」に変更されている。この名称ならわかりやすい。


Amazonの振動モーターのページ




無限サイクルモジュールを中心にすべての配線が終わってモグラ忌避装置が完成したところ。ACアダプターのコードはプラグを切断して振動モーターからのびるコードに直付けした。このACアダプターは何かの製品の付属品だったもの。私は本体を破棄してもアダプターは使えるので捨てずにとってあり、今回もそうしたアダプターの再利用。振動モーターのコードは少し遠い場所にも設置できるように30m分用意した。



無限サイクルモジュールの配線と設定方法


電源コード、出力コード(今回は振動モーターのコード)、電源スイッチコードは、どこにつなげればいいか、詳しい取説がなくても基盤を見れば、おおよそわかる。今回の場合は、@とAのスイッチを写真のようにして、とりあえずBとCのダイヤルを一旦「0」にしてから、精密ドライバーでほんのちょっとだけ回す。その上で駆動時間と停止時間を確認。少しずつ目標とする時間に近づけていく。慣れれば、そう難しくはない。私の場合は「30秒onで3分off」に調整した。あとは電源を入れさえすれば、この時間で接続と切断を繰り返してくれる。

ふたつある赤いスイッチに「ON」と印字されているが、この文字は無視していい。要は2択の切り替えスイッチであり、on-offのスイッチではないからだ。この写真の場合で説明すると、まず上の赤いスイッチ@とダイヤルBはon(接続)時間の設定用、下の赤いスイッチAとダイヤルCはoff(切断)時間の設定用。赤いスイッチに印字してある1は「0〜100」か、「0〜1000」かの選択。同2は秒か分かの選択になっている。これは基盤に書いてある通りだが、当初、Amazonの製品ページ説明を読んで別の意味に解釈(Amazonの製品ページ説明はわかりにくい)。その前提で私は写真のように選択してダイヤルで調整したが、上下赤スイッチの1は、調整しやすいので「0〜100」の選択の方がよかったようだ。あとで気が付いた。ただ「0〜1000」の選択でも、ちょうどいい時間に設定することができたので、今もそのままにしてある。リレーが働いて電源がonになると緑色の接続LEDが点灯。offになると赤色の切断LEDが点灯する。それに合わせて振動モーターが駆動と停止を繰り返す。チャイナ製モジュールとはいえ、今のところまったく問題なく機能しているが、切断LEDが点灯したまま、設定した時間が過ぎても接続LEDが点灯してonにならない時は電源プラグの抜き差しリセットで復旧する。



内径16ミリで長さ1メートルの塩ビパイプを1本用意し、末端は専用キャップをつけてビニールテープを巻いて防水処理する(左)。それをモグラ被害がある場所の地面に穴を掘って半分以上埋める。次に振動モーターの回転部分が上を向くように折り返してパイプ内に入れ(右)、最深部まで落とす。モーターの端子部分は、写真のように絶縁テープで保護しておく方がいい。保護しないと、繰り返しの振動で金属疲労を起こして断線することがある。なおモーターの回転部分が下になるように入れてもいいが、そのまま落とすとキャップの底が削れてしまう。当たらないように宙に浮かすこと。万一、中に水がたまり、モーターが水没する事態になるのは好ましくないので、防水処理はしっかり行っておきたい。

ちなみにパイプのそばに行けば、振動モーターの駆動音がわずかに聞こえるが、うちの場合、装置を設置したすぐ上、二階の窓を網戸にして寝ても、深夜に駆動音が聞こえることはない。塩ビパイプが短くて浅く埋設するとか、振動モーターを地表面よりも高い位置に配置したりすると、二階の部屋まで駆動音が聞こえてくる。なので塩ビパイプは最低でも1メートルの長さのものを用意し、土中に50〜60センチは埋めるようにしたい。最深部に振動モーターを落としておけば、普段の生活するうえで駆動音はほとんど気にならない。ただパイプ最深部周辺に空洞があると振動が大きくなり、駆動音が外に響くことも考えられるので、パイプを埋めたら、しっかりと上から土を押さえて空洞ができないようにしたい。



大きめのキャップでパイプに蓋をし、できればテープで仮固定しておく。これなら雨が降っても大丈夫だし、モーターの出し入れも簡単。モグラ出没に合わせて、パイプの埋設場所も容易に変えられるので、別の場所に新たな痕跡が出たら、パイプと振動モーターを移動してもいし、追加してもいい。もちろん過去の痕跡があった場所すべてにパイプと振動モーターを設置して、常時稼働させることも可能だ。



特にモジュールは剥き出しのまま放置するわけにもいかないので、各パーツはビニール袋に入れてテープで固定して簡易的に防水しておいた。ここはバーゴラがあるので雨水がかかることはないが、念のための処置。いずれ電源スイッチやコネクタを配置して、LED点灯が見えるように透明プラケースの筐体に収納するかも。





振動モーターの増設+コネクタ追加

この装置が本当に効果があるのか、まだ確かなことはいえないが、今のところ痕跡が激減していることは間違いない。そこで家の裏側に設置していた2ヶ所に加えて、表側の畑にも3ヶ所増設してみた。また塩ビパイプに電源用のコネクタを追加し、仮にパイプを移設したい場合も行いやすいように改良。キャップを付けてビニール袋で簡易的な防水をしておいた。上段右と中央が最初に設置した2本。残りが今回増設した3本。電源コードは屋根を越えて表側までのばした。

本体の方にも写真のコネクタを追加した。振動モーターをさらに増設した場合。このコネクタにY字端子をはさめば電源となる。付近のアルミサッシの柵に簡易的に固定した。





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4ヶ月間の検証結果
 2025年8月末から検証実験を続けた結果を報告したい。4ヶ月間、振動モーターによるモグラ忌避装置の稼働を続けたところ、この間に土を持ち上げる等のモグラ痕跡が出たのは、家の裏側と表側それぞれ9月と10月に数回のみだった。表側は設置してからまだ3ヶ月しか経過していないが、かつては毎日のように痕跡が生じていたにも関わらず、11月と12月に至っては、どちらも痕跡ゼロになった。替わりに敷地内の、過去に一度も痕跡が出たことがないエリアで痕跡が確認されるようになったので、装置の振動や音を嫌って移動したのだろう。

 本文でも書いたように装置を設置した途端に痕跡ゼロになるわけではなく、ちょっとはエリア内に来て「様子を伺う」ことも何度かくらいはあるのかもしれない。ただ、その結果、やはり次第に嫌って、よりつかなくなるのだろう。装置はこのままずっと稼働させて、また何か知見が得られれば追って報告する。
























 

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