File No.043
テラス用電話子機ボックス


 もともと実家には電話親機1とその子機3、ファックス親機1とその子機1があったのに、私が、さらに電話親機1と子機1、ファックス親機1(その子機はかなり前に破棄)を持ち帰ってきたため、またまた通信機材が増えてしまった。しかし、せっかく機材があるのだから最大限利用することにした。さすがにファックスは2台もいらないので、持ち帰った1台は予備として保管することに。いつか現・ファックスが壊れたら交換すればいい(といってもファックスはほとんど使わないが)。

 増えた分の子機をどこに置くか、を考えた際に屋外に1台あると便利がいいだろうと思った。庭や菜園で作業している時に電話が鳴ったら、急いで家に帰って電話をとることになるわけだが、モタモタしていると切れてしまうことがある。もし家の外に子機があれば、比較的早く対応できるはずだ。
 ナンバーディスプレイで相手の電話番号はわかるので、電話番号登録している知人・友人の場合はすぐにかけ直せばすむ話しだが、鬱陶しいだけのセールス電話も時々かかってくるので屋外で「出なくていい電話」とわかれば、それはそれで便利。

 設置するとしたら勝手口付近かテラスかだが、いろいろ検討した結果、電源をとりやすく設置しやすいテラスを選んだ。うちの場合、どちらも雨が直接かかることはないので、子機を置いてもあまり支障はない。とはいえ、子機を剥き出しで置くわけにはいかない。やはりボックス状のものを作って、その中に収納する方がいい。作業前に念のため子機をテラスに持って行って親機からの電波を受信できることを確認した。

 ボックスの一面だけが扉になったスタイルが、最もありがちだが、それだと子機を取り出しづらい。また液晶画面に表示されるナンバーディスプレイも見にくいと思われた。そこでボックスの4面が扉のように開くスタイルを思いつく。これなら子機を取りやすいし、液晶画面も見やすい。ただ、4面扉を開ける際に子機に接触したり、子機が邪魔して扉が開かないことにならない寸法と配置にする必要がありそうだ。

 20年前にスチールキャビネット内の仕切りを自作した際に使用した5ミリ厚アガチス材の切れ端が結構残っていたので、それを利用。アガチスは加工しやすい半面、強度的にはやや弱いので、それを2枚貼り合わせて「箱」を作ることに。貼り合わせの際は、木工ボンドを使用し、クランプで固定すると、かなり強力に接着し、強度も増す。
 子機を立てておく充電器を収納する台座部分と4面扉を作り、扉には丸棒材で取っ手を付け、白ペンキで塗装。ペンキが乾いたら、台座内に充電器を入れ、裏蓋を閉じて、ボックス本体をテラス壁面の板に固定する。配線モールを取り付けて電源コードを屋外コンセントまでのばせば作業完了だ。

 ちなみに一応、触れておくと、かつてのアナログ回線と違い、光回線の場合は親機が3台あるからといって電話線を単純に分岐させれば3台すべてで発信も受信もできるわけではない。うちの場合はラインセレクターを取り付けてみたり、いろいろやっているが、まだ模索が続いている状態。配線を変えても、今のところ@「親機1台のみ発信も受信も可能で、あとは発信のみ可能」、A「親機2台が発信も受信も可能だが、残り1台は発信も受信もできない」かのいずれかしか可能とならない。




アガチス材で作った充電器が入る台座部分(左)と4面扉(右)。台座部分の底は板で蓋をして、木ネジで固定することにしたが、4面扉と違って、台座筐体は厚さが5ミリしかない。そこでホームセンターで手に入る最小径の木ネジを使った

4面扉に蝶番は使用せずに上端は左写真のように加工。写真には写っていないが、右上の穴に木ネジを取り付けて、回転軸とする。一方、下端は台座が邪魔するので、同じようにはできない。そこでネジを取り付けるために右写真のような構造にした。台座内に穴を開ける方法ももちろんあるが、回転軸となる穴を開ける位置が必然的に離れてしまって4面扉の側面板に木ネジをねじ込めないので見送った




完成した電話子機ボックス。時計をかけていた板を利用して取り付ける



取っ手を持って4面扉を開くと、こんな感じで子機が現れる。これなら液晶画面も見やすいし、子機も取りやすい。扉を閉めると、マグネットで、カチッと軽く固定される。開くときに4面扉と子機は接触しない。また開けた時に隣の時計が邪魔しないように時計も左に寄せて扉が目一杯開くようにした


電源コードは、配線モールに収納。途中、見えない位置でビニールにくるんでビニールテープで巻いた子機のACアダプターがある。配線モールと壁面は木ネジで固定した















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