完成したガレージの変則折れ戸。作った本人がいうのも何だが、もはやプロの仕上がりだな、どう見ても(笑)。いや、細かいところを見れば、実はいろいろ粗があるんだけどね。
変則折れ戸の図解
※上から見た6戸と蝶番の配置
以前のガレージ。アナグマやイタチ、ノラネコをブロックするために防獣ネットを張ったが、車の出し入れの際にネットを外したり取り付けたり、ものすごくめんどうだった。
支柱を作ったあと、各戸の枠を作り始める。戸はタダの板状ではなく、ガレージ内の風通しがいいように少し凝った構造を採用した。そのため膨大な二段穴を開ける必要があった。木ネジで固定したあと、化粧用の丸材を埋め込んでネジ頭が見えないようにした。蝶番もステンレス製の丈夫な製品を14個使用。
「はみ出し戸」を作っているところ。普通のノコギリでギコギコやっていては埒があかないので、写真に写っているスライド丸鋸を購入した。これがあれば、かなり正確に同寸法の部材を大量に切り出すことも可能となる。各戸の桟(横木)どうしの隙間はイタチが入れない2センチにした。
ガレージの左右にハンマードリルで穴を開けて支柱を取り付け、「はみ出し戸」を仮に設置してみた。この段階で両戸の間の寸法をレーザー距離計で計る。その寸法から中心隙間分の2ミリを差し引いた上で、あとの4等分が残りの各折れ戸の幅になる。
とりあえずその寸法で枠だけ作って、うまく入るか確かめる。
幅の寸法は問題なさそうなので、各折れ戸の本格工作に入る。戸の下部は戸の矩形を維持させる目的で板を組み込む構造を採用し、上部は斜めに切断して接合する「留め継ぎ」にした。
左側の折れ戸が対で完成したところ。細かい隙間はパテで埋めて目立たないようした。
支柱と各戸ができたので水性防腐塗料を塗る。このあと水性ペンキ(色はブラウン)で仕上げた。
戸だけでは閉めたときに6戸が一直線にならないので上部にバーを付ける。各折れ戸とバーは計10対あるネオジム磁石で軽く固定できるようにした。一方、はみ出し戸の裏側には同寸法のゴム足を配置。
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↑上部のバー。ハンマードリルで壁面に穴を開けてエビプラグと木ネジで固定。取り付けたあとにバーの前後位置を微調整できるようにしておいた。
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↓丸落としと落とし受け。落とし受けは、床面に穴を開けて押し込み、若干の凹凸はモルタルを練って補修した。
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変則折れ戸を開けるとこんな感じ。「はみ出し戸」のお陰で、サイドミラーを収納しなくても出入りできる。
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左右の変則折れ戸を開けたところ。「はみ出し戸」が果たす意味が、これならわかりやすいかも(上の写真2点)。ちなみにガレージ内にはパソコンで作ったスケールが貼ってある。デリカは運転席から車の先端が見えないので、ガレージ奥の壁面まで、あとどれくらいか把握しずらい。そこで前方と左右カメラの映像をモニターに映して、赤い三角印が左カメラ画面の左端に来たら車を停めるようにしている。赤矢印を過ぎると壁面に当たってしまう(左)。 |
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