File No.0054
テラスの電源ボックス


 テラスに設置した、スマートプラグを収納する電源ボックスである。前回記事、防犯カメラシステムにも関連して必要性を感じて以前から作ろうと思っていた。というのも、ネットワークカメラは無線LANの電波状況によってオフラインになることがある。ほとんどの場合、すぐに自動復旧するが、たまにソフト上で接続指示をしてもつながらなかったりする。そんな時はカメラの電源プラグを抜き差しすればいい。ただコンセントは屋外にあるので、イチイチそこまで行かなければならず、ちょっとめんどう。これを解決するにはスマートプラグしかない。ただ、屋外用コンセントにスマートプラグを差すのは寸法的に厳しいだろうし、仮に差すことができてもプラグの方はむき出しになって雨が降れば濡れてしまうと思われる。

 そこで一式をまとめて収納できるボックスを作ることにした。うちの場合、庭園灯やガレージ電源のプラグなどがテラスの屋外コンセントに差してあり、父が木材でコンセント土台を自作して長い間使ってきた。しかし、次第に塗装が剥がれたり、木材が腐食したりして、そろそろ修復した方がよさそうだったので、まとめて作り直すには、ちょうどいい機会だ。

 集成材の板をスライド丸鋸で何枚かの板に切り分けて、必要な位置に穴あけをする。板どうしは木ネジで固定して台となる部分と蓋のように取り外せる部分を作る。水性塗料で塗装すれば、ボックス自体は完成だ。

 続いてテラスにふたつ並ぶ屋外コンセントを取り外す。裏に差してある電源コードを抜くのだが、ブレーカーは切ってないので、抜いた際に導線部分が接触すればショートしてしまうのは確実。1本外したら絶縁テープで絶縁。続いて1本外したらまた絶縁という手順を踏む。

 次にボックスを固定するタイルにハンマードリルでエビプラグを挿入する穴を開ける。今回、ふたつのネジでテラス壁面のタイルに固定したが、ひとつはもともと屋外コンセントの固定用に開けてあった穴とエビプラグを流用した。従って新たな穴開けはひとつだけですんだ。電源コードを穴に通して、木ネジでボックスを固定。配線すれば、もうほぼ完成だ。

 このボックスを作った当日。早速、ネットワークカメラの1台がオフラインのままになったので、仕事部屋からスマホでスマートプラグをオン→オフ→オンにしたところ、あっさり復旧。予想通りに便利になった。





完成したテラスの電源ボックス。4本の電源コードを束ねてボックス内へ。もともとここにあった屋外コンセントもひとつ付けておいた。


丸鋸で切った板を組み立て、水性塗料で塗装したところ。



↑中には仕切り板があり、2口のコンセントと端子台をふたつずつ取り付けた。一方のコンセントの裏側で電源コネクタとプラグを介しているのは無意味そうに見えるが実はちゃんとした理由がある、今回は使わないが、ここにスマートプラグを挟めば、このコンセントに差したカメラなどの端末をまとめてスマホでオン−オフができることになる。いずれそういう使い方が必要になると予想して、先に付けておいたわけよ。


↓仕切り板に取り付けたコンセント。屋外設置とはいえ箱の中なので、一応、防滴仕様のようなもの。なので通常のコンセントでも問題はない。


コンセントにスマートプラグを差して、さらに庭園灯、ガレージ、ネットワークカメラのプラグをそれぞれ接続する。庭園灯だけはスマートプラグでオン−オフにする必要がないので、そのままコンセントに差した。蓋を被せるように取り付けて、最後にネジで固定する。
















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