File No.041
簡単無害ダンゴムシトラップ


※ダンゴムシに困っている人は多いと見えて、このページをアップして以降、アクセスが急増しています。この方法を転載して紹介頂くのは一向に構いませんが、この方法を考案したのはあくまで私なので、自分のアイデアみたいに紹介するのはアウトです。紹介する場合は、情報元として本ページのリンクを貼って頂くか、あるいは本サイト名(Nature Log)を記載して下さい。リンクや記載をせずに転載するのはお断りします。


 昔は、あまり多くなかったように思うのだが、近年、実家の菜園にダンゴムシが増えてきて、食害も目立つようになってきた。ダンゴムシって無害そうで、実は野菜の害虫でもある。なんとか駆除したいが、菜園なので市販の駆除剤のようなケミカル系手段はできれば使いたくない。そこで思いついたのは、以下の方法だ。

 まず500ミリリットルの空きペットボトルを用意し、カッターで下から4〜8センチの位置でカットしてコップ状にする。これに2センチ分くらい水を入れ、ダンゴムシが多いところに地表面ギリギリにして埋める。埋める手間を考えれば、コップは、なるべく浅め方がいいかもしれない(高さ4センチくらいでも逃げることはない)。あとは徘徊するダンゴムシが、誤って落ちてくれるのを待つだけ。

 当初、ペットボトルの内側に食用油を塗っておけば、落ちたダンゴムシが這い上がるのを阻止することもできると考えたが、塗らずにすめばその方が手間がかからずいいに決まっている。そこで、とりあえず塗らずにトラップを設置して試したところ、一晩おいて、翌日に見てみると、25匹もとれていた。ペットボトルの表面はツルツルなので、食用油を塗らなくても這い上がれないようだ。ただ、油の匂いがすれば、ダンゴムシを誘因する可能性はあるかもしれない。

 この方法は、思いついたものの、本当にとれるかどうかはわからなかった。試験的に設置後、3時間ほどして確認した時は、一匹も落ちておらず、「ダメかも」と思いかけた。ところが、念のため一晩おいて見てみると、予想に反してごっそりとれていた。大成功!!


【このトラップの長所】
・有害な化学物質を使用しない
・空きペットボトルと水だけで作れる(費用ゼロ)
・そんな簡単な方法なのに、意外にもごっそりとれる

【このトラップの欠点】
・設置時に穴を掘って埋める手間がかかる
・時々、水位をチェックする必要がある
・死骸の処理が若干不快


 雨後、水位が地表面と同じ高さになったときは、ダンゴムシが落ちない、もしくは落ちても這い上がれる可能性もある。そのため雨後はトラップの水位を確認する必要がある。一方、水が干上がった場合でも、やはり這い上がれないので問題はないと思われる。ただ、小枝のようなものが中に落ちると、ダンゴムシがそれを伝って脱出してしまう可能性があるので、その点注意する必要があるかも。




ダンゴムシが多い場所に穴を掘ってトラップを埋める。この時、ダンゴムシ視点で見てもトラップと地表面の間にわずかな段差もできないように調整するのがポイント。わずかな段差があれば、ダンゴムシはそれ以上、トラップに近づかないので、そこは注意深く行いたい。


土に埋めたトラップ。この撮影時は、最初だったので、トラップと地表面の間に一部段差が生じたまま。こんな段差ができないようにしたい(左)。少しわかりにくいが、ひと晩おいたトラップ。中に25匹も落ちていた。運悪く巻き添えをくったクモさんも一匹…。アーメン!


 













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