遭難救助現場 奥多摩・御前山
撮影年月日:2004年4月22日
4月下旬の奥多摩・御前山は、カタクリの花目当てに多くの登山者がやってくるが、これは20年ぶりに訪れた同山での出来事。目的のカタクリを撮影し、山頂から月夜見第一駐車場へ向けて下山する途中、惣岳山を過ぎたところで警察官に出会い、この先の登山道のことを聞かれた。説明し「何かあったんですか」と尋ねると、登山者2名が谷へ滑落したという。
山頂にいる頃からやたらとヘリコプターが上空を旋回していたのは、このためだったのだ。確かにこのコースにはやせ尾根もあるから、運悪く足を滑らせて深い谷間に落ちてしまったのだろうと思っていたら、まさにその先が救助活動の現場で、ザイルで急斜面を降下している真っ最中だった。邪魔しないように通り過ぎると、さらにたくさんの警察や消防署の救助隊員が、重い救助道具をかついで登ってきた。仕事とはいえ、その姿に本当に頭が下がる思いがした。
翌日の報道によると、滑落した人はケガですんだようだが、自分も同じ目に遭って遭難救助隊の厄介にならないように気をつけなければと、改めて強く感じた次第である。みんなも気をつけようね。
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以下4点NEW
ザイルで下降する救助現場(上・下とも)
ザイルで斜面を下降する隊員。下の方を覗いても滑落した登山者は見えなかった。かなりの距離を転げ落ちてしまったのだろう。
現場はこんな尾根道。少し過ぎたところで振り返る
現場を過ぎて下山していると、バスケットストレッチャーなどの救助道具を担いで隊員のみなさんが次々に登ってきた。「遭難する」ってことは、自分自身に命の危険が及ぶだけでなく、山岳救助隊にこういう労力をかけさせ、時として彼らの命にも関わる場合がある…ということを登山者全員は胆に命じなければならない。仕事とはいえ、頭が下がります。
警察と消防関係車両で埋め尽くされた月夜見第一駐車場。遭難者2人に対して救助の規模が大きいようにも感じたが、滑落現場が木に覆われてヘリで吊り上げられないことなどの諸事情からだろうと勝手に想像した。
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