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山関係コレクション1・山のバッジ 

撮影年月日:―

 これは山における体験談ではないが、山がらみということで私の山関係のコレクションについて書いてみたい。
 私は子供の頃からコレクション癖があり、これまでもいろいろなものを収集したが、それは山についても同じ。中でも我ながらくだらないと思いつつもやめられないのが、山のバッジコレクションである。最初のうちは登山記念にひとつふたつ買い求めていた程度だったが、次第にエスカレートして山小屋の売店で売っている全種類のバッジを買うまでになった。ただ最近は昔ほど売れないこともあってか、バッジの種類は減少傾向にある。もちろん数十種類販売していることもあるが、一方で有名な山にもかかわらず1〜2種類しかない販売していないことも多いし、ひとつもないことだってある。
 以前は実際に登った山に限っていたが、ほしいときに買えないこともあるので、登っていない山のバッジも見かけたら買うようになった。こうして増えに増えた結果が下の写真。プラスチックケースにエリアごとに分けて保管し、2017年11月現在、計1399個(一部、スキーバッジや観光バッジも含む)を所有している。
 当然すべてのデザインが頭に入っているわけではないので、2度目以降の山行では、売店ですでに買ったバッジかどうか悩むことになる。買って帰ったところ、すでに買っていたことも多い。そこで最近は行く予定のエリアのバッジをスキャナー上に並べて画像を取り込みプリントアウトして持っていくこともするようになった(そこまでするか!)。
 「くだらねぇ」と思っている、そこのあなた! あなたのその感想は正常です。やっている本人ですら「我ながら実にバカバカしい」と思っているんですから。喜ぶのは山小屋とバッジメーカーだけ。集めたからといって将来値が上がるわけもなく、ただの自己満足に過ぎない。

 ところで、ひと昔前はバッジの種類も多かった。私の記憶では1980年代中ばごろ、上高地の明神館では50種類もバッジを売っていたが、今はそんなに種類はない。せめて、そのころじゃなくてよかった。もっともそんなに種類があったらバッジのコレクションをしようとは思わなかったかもしれない。
 たぶん山のバッジコレクターとしては日本一だろうと勝手に思っている。いや私の方が上という人がいたら、ぜひご連絡頂きたい。だけど山のバッジコレクター日本一だからといって、「それがどうした」といわれればそれまでなんだけど。




小物入れ用の仕切があるプラスチックケースに山ごと、エリアごとに分けて保管。近年からはさらに購入年月日を書き込んだシールを裏面に貼っている。ケースは同じ製品で統一。一時、この製品を見かけなくなり、困っていたところ広島の釣具店で偶然に発見。在庫2個では足りないので注文してさらに取り寄せてもらった。同じケースで統一すれば見た目もきれいだし、重ねた時も安定する。この写真は十年くらい前に撮影したもので、現在はさらにケースも増えて、計15個になっている。



以下、すべてNEW

●山のバッジコレクションの中から
なにしろ千個を余裕で越えるほど集めているので、とりあえず私が好きなバッジ、印象的なデザインのもの、一般的なデザインのものなど選んでみました。

南アルプス・仙丈岳。ライチョウとクロユリ、コマクサがデザインされている。北アルプスや南アルプス、八ヶ岳のバッジは、優れたデザインのものが多く、おそらく作ってもよく売れることと関係があるのだろう。

長野県・戸隠山。花は、戸隠山ゆかりのトガクシショウマ。七宝焼がきれいだが、透明樹脂でコーティングしてあるバッジは、樹脂の経年劣化に注意。20年を越えると、ベタついてほかのものにくっついたりすることもあるよ。

北海道・知床峠。バッジとしては大きい方で、裏面にネジが2個も付いている。

北海道・斜里岳。2014年に清岳荘で購入。デザインも細かくて、七宝焼の彩色も美しい。

北海道・礼文岳。レブンアツモリソウなどの細かい枠に塗料が丁寧に塗られて、芸術的完成度。

北アルプス・白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳の白馬三山。七宝焼+透明樹脂コーティング。

北アルプス・白馬大雪渓。描かれている花はキヌガサソウ。付近に多く自生するので納得のデザイン。

奥秩父連峰・十文字峠。ここはアズマシャクナゲの名所なので、その花がデザインされている。

新潟県・五頭連峰。木に精密なレーザーで加工がされたユニークなバッジ。ほかに3パターンあり、ひとつは完売していて買えなかった。

長野県と群馬県にまたがる湯ノ丸高原と湯ノ丸山。湯ノ丸高原を代表する花、コマクサとレンゲツツジがデザインされている。

北海道・樽前山。1995年に購入。現在は買えない。

秋田県・森吉山。近年は、山のバッジもカラー化が進んだ。

北アルプス・常念岳。1986年に常念小屋で購入。

北アルプス・大天井岳。1990年に大天井ヒュッテで購入。

北アルプス・前穂高岳。2005年に岳沢ヒュッテで購入。

北アルプス・涸沢。シンプルなデザインがいい。

中央アルプス・木曽駒ヶ岳、宝剣岳、空木岳。流用されているデザイン。

中央アルプス・木曽駒ヶ岳。2000年に千畳敷駅で購入。

南アルプス・北岳。上同様にシンプルさがいい味を出している。

南アルプス・北岳。キタダケソウがあしらわれている。

南アルプス・鳳凰三山。1986年に鳳凰小屋で購入。

南アルプス・農鳥岳。1989年に農鳥小屋で購入。

頸城山塊・雨飾山。鎌池と小谷温泉の地名も入っている。

八ヶ岳・黒百合ヒュッテ。印象的なデザイン。1987年に購入。

長野県・霧ヶ峰。8輪のウスユキソウが実に華やか。

山梨県・大菩薩峠。介山荘のオリジナルバッジ。

茨城県・筑波山。ありがちな地味なデザイン。筑波山にピッケル?(笑)。

滋賀県・伊吹山。通常10gに満たないが、これは25gという重量級。
 
●山のバッジはなさそうなのに見つけてビックリした山のバッジ

福島県・鬼ヶ城山

滋賀県・比良山系

大阪府・金剛山

奈良県・曽爾高原

奈良県・葛城高原

広島県・臥竜山
●方位磁石付バッジ

北海道・利尻岳。利尻山と呼ばれる方が多いが。

北海道・大雪山系 赤岳と銀泉台。方位磁石付バッジは北海道に多い。

岩手県・夏油温泉。「げとうおんせん」と読むよ。
●年代物の山のバッジ

北海道・ニセコ高原のバッジ。1950年代のもので、両親が若い頃に購入したものをもらった。2個所有。

中央アルプスの1960年代のバッジ。中央アルプスにエーデルワイスは、自生していませんけどね。

山のバッジコレクターと交換でもらった丹沢のバッジ。年代は不明だが、かなり古そうだ。
 
●山のイベント記念バッジ

福島県・七ヶ岳。2006年6月の山開き記念バッジ。

北アルプス・針ノ木岳。第38回慎太郎祭記念バッジ。

長野県・八ヶ岳。1986年の第32回八ヶ岳開山祭記念バッジ。

長野県・八ヶ岳。2004年の第50回八ヶ岳開山祭記念バッジ。

長野県・八ヶ岳。2001年の第47回八ヶ岳開山祭記念バッジ。

長野県戸隠村。1998年第2回ミセスウェストン祭記念木製バッジ。
●山の花バッジ

長野県・八ヶ岳。黒百合ヒュッテのクロユリバッジ。

尾瀬・長藏小屋のミヤマエンレイソウバツジ。

尾瀬・長藏小屋のリュウキンカバッジ。

尾瀬・長藏小屋のトキソウバッジ。

北アルプス・乗鞍岳のハクサンイチゲバッジ。

北アルプス・乗鞍岳のイワギキョウバッジ。

立山黒部アルペンルートのクルマユリバッジ。

立山黒部アルペンルートのミヤマリンドウバッジ。

八ヶ岳のニッコウキスゲバッジ。
 
●山小屋バッジ

新潟県・奧胎内ヒュッテ

新潟県・高谷池ヒュッテ

北アルプス・栂池山荘

北アルプス・涸沢ヒュッテ

北アルプス・涸沢小屋

北アルプス・新越山荘

北アルプス・種池山荘

上高地・嘉門次小屋

上高地・徳沢園

北八ヶ岳・黒百合ヒュッテ

北八ヶ岳・高見石小屋

霧ヶ峰・ころぼっくるひゅって
●山の温泉バッジ

青森県・蔦温泉

秋田県・鶴の湯

群馬県・谷川連峰 宝川温泉

栃木県・座禅温泉

北アルプス・白馬鑓温泉

北アルプス・中房温泉

長野県・小谷温泉

長野県・志賀高原 熊ノ湯

くじゅう連山・法華院温泉山荘
 
●スキーバッジ

北アルプス・立山

長野県・志賀高原

長野県・志賀高原

長野県・志賀高原

長野県・南志賀

鳥取県・大山
 
●山のバッジはデザインが流用されることもある
東北地方と新潟県の山バッジ6選。ピッケルとランプ、ザイル、赤や青のリングのデザインはほぼ同じだが、山名とリング内の山の絵を換えて対応していることがわかる。またリング上部には「NATIONAL PARK」となっているが、蔵王は「QUAIS NATIONAL PARK(国定公園)」、岩木山は標高になっている。ちなみに白神山地はリングが青色で、ピッケル背景のドット模様がないというだけでなく、ほかよりひとまわり小さいサイズに変更されていた。製造コストを下げる意図だろうか。
 
●コレクターとしてはこだわりたい細かい違いがあることも
表のデザインはまったく同じだが(左)、裏面に書かれている文字が違う(中・右)早池峰山のバッジ。別々の時期に購入。裏面の文字の違いに気づいて再度買ったわけではなく、うっかり重複購入した結果、後日、気づいただけ。
●固定金具いろいろ

ネジ式。バッジ裏面に長さ数ミリのオスネジが溶接され、円盤状のメスネジで固定する。1990年代より以前は、山のバッジといえば、この固定方式が多かった。オスネジの直径分の穴を開ける必要があるのは欠点。

ピン式。より確実なネジ式と比べて、何かの拍子に外れる可能性があるものの容易に着脱ができる。同じバッジでもネジ式とピン式が半々用意されて、好きな方を選べるようになっていた時期もあった。

針ピンズ+バタフライ型クラッチ式。最近のピンバッジに多いタイプ。バッジ裏面にある針ピンズにバタフライ型クラッチのふたつの耳をつまんで差し込んむと固定できる。外す時も耳をつまんでクラッチを外す。
 


●私の山のバッジコレクション

近年に購入したバッジなど、抜けているものも結構あり。あくまで記録用にスキャンした写真なので、バッジの並べ方が雑になってます。


利尻・礼文、大雪山系、雨竜沼湿原、羊蹄山、十勝岳

大雪山系、羅臼岳、斜里岳、樽前山


利尻・礼文、サロベツ


雨竜沼湿原、羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳、雄阿寒岳、幌尻岳、アポイ岳


知床、十勝岳、藻岩山、神威岬


大雪山系、ニペソツ岳、函館山


岩木山、八甲田山、岩手山、月山、吾妻連峰


蔵王連峰、早池峰山、八幡平


栗駒山、白神山地、鳥海山


白神山地、八幡平、森吉山、八甲田山、夏油温泉


会津駒ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山、尾瀬


燧ヶ岳、至仏山、尾瀬


谷川連峰、武尊山、日光白根山、男体山、那須連山、筑波山


赤城山、榛名山、富士山、陣馬山、妙義山


奥武蔵、高尾山、丹沢山塊、奥多摩


奥秩父連峰、大菩薩連嶺


中信高原


頸城山塊、北信五岳


浅間連峰、志賀高原


八ヶ岳


八ヶ岳(最下段は年代物バッジ)


八ヶ岳


八ヶ岳


北アルプス・白馬岳、後立山連峰


北アルプス・栂池、唐松岳、五竜岳、涸沢、槍・穂高連峰


北アルプス・立山連峰


北アルプス・燕岳、大天井岳、西穂高岳


北アルプス・上高地


北アルプス・乗鞍岳


北アルプス・乗鞍岳


中央アルプス、御嶽山、北アルプス・焼岳


北アルプス・上高地、焼岳


南アルプス・白峰三山


南アルプス・夜叉神峠、鳳凰三山、入笠山


南アルプス・甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳


伊吹山、六甲山、石鎚山、剣山などの西日本


屋久島







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