花の時はなかなか気づかない
ガンコウラン
ツツジ科
Empetrum nigrum var. japonicum
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クロンキスト体系ではガンコウラン科とされたが、APG体系ではツツジ科ガンコウラン属に分類されるようになった。日本では北海道~本州中部地方以北に分布し、高山帯のハイマツ林縁や雪田周辺、岩場などに生える常緑の矮性小低木。漢字では「岩高蘭」と書くが、何に由来するのか、わかっていないようだ。
密生してマット状に広がり、茎の上部は斜上したり立ったりする。葉は長さ5~7ミリ、幅0.7~1ミリの線形で革質。縁は裏側に巻いて、筒のような形になり、輪状に互生して密につく。雌雄異株で5~6月、葉腋に花を咲かせ、花弁は3個、萼片も3個あり、雄花の葯も花糸も暗紫色。雌花の柱頭は葉状に広がるが、小さくて地味。
8月には径0.5~1センチの核果となり、黒熟する。花の時は目立たないために気づかないが、果実が実って、ようやくその存在に気づく。そんな植物。果実は食べると甘酸っぱいが、「あまりおいしくない」そうだ。私は一度口に入れてみたことがあるように思うが、味がどうだったか記憶にない。

黒い果実をたわわにつけたガンコウラン。長野県小諸市・湯ノ平高原で。
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