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電球が割れる瞬間 |
日常生活の一瞬の出来事も、実は膨大な情報の集積。 例えば、ガラスのコップを床に落として割ってしまった時。割れるのは一瞬の出来事に過ぎないが、ガラスに亀裂が入るのも、あるいは割れた破片が周囲に飛散するのも、すべて物理法則に従っており、何ひとつ例外はない。亀裂の入り方、破片の飛散距離、角度、どのような放物線を描くか。つまり、無数の破片ひとつひとつに情報があるわけだが、人間には「コップが割れる」という大枠の現象しか認知できない。 その一瞬の中から、さらなる短い時間を画像として切り取れば、すぐそばで起きている些細な出来事の中に、見えているようで見えていない世界があることに気づかされるに違いない。 22000分の1秒という超高速発光が可能な特殊なストロボを使って、人間の目には決して捉えることができない一瞬を切り取ってみたい−−−。 |