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Nature
 月刊カメラマン/モーターマガジン社 

 


 かつてはカメラ雑誌もよく購読していたが、私は『CAPA』派だったで、十年くらい前までは創刊号から全号を購読していた。一方、モーターマガジン社の『月刊カメラマン』は時々しか買っていなかったが、思い出深い雑誌でもある。当時、レンズメーカーのタムロン協賛で全国各地の高校写真部を紹介する見開きカラーページがあり、高校1年の時、わが広島県立広島国泰寺高校写真部が取り上げられ、取材を受けて1980年1月号(上の表紙写真)で掲載されたのだ。
 高校の理科室で取材を受けて、そのあとグランドの一画で部員全員で集合写真を撮影した。取材のお礼は、タムロンのズームレンズ1本。当時のタムロンはマウント交換ができるようになっていたので、交換用マウントも2、3付けてくれ、その中に私のカメラに使えるニコンマウントがあったかどうかは忘れてしまったが、どちらにしても1年生の私には使用させてもらえることは一度もなかった。たぶん主に3年生が使っていたのだろう。その後、あのレンズはどうなったのかとちょっと気になる。今も部の備品として代々部室に受け継がれているとは思えない。

 ついでに書いておくと当時、写真部部長だったN先輩は、なかなか頭がいい人で、それまでずっと業者に発注されていたクラス単位の記念集合写真を、学校と掛け合って写真部担当に変更させた。おそらく業者よりも写真部の方が安くできる…と先生方を説得したのだろう。しかも知り合いの写真店にまとめてプリントを発注して、少し安くしてもらい、その利益は、「数万円くらいのおこづかい」にはなったはずだ。N先輩は確か歯学部志望だったと思うので、きっと開業して、今もその才能を活かして経営されておられることと思う。

 高校の文化祭では、日頃の作品を写真パネルにするのだが、部員が撮影した写真の中から部長に選定してもらう際、私が、当時の旧・一万円札の聖徳太子像を拡大撮影したカットを入れておいたところ、N先輩は「目の付け所がいい。一万円札をクローズアップにしようなんて普通思わない」と絶賛。また写真パネルに選んでもらえた作品数も部員の中で私が一番多かった。ありがとうございます。お陰様で、今は、半分は写真で喰っています。N先輩も記念集合写真を写真部担当にするというアイデアは、本当に目の付け所がいいと思いますよ。

 当時は、全然ピンと来ていなかったが、今にして思うと高校で出会った先輩や同級生、下級生も含めて、N先輩のような、ちょっとおもしろい発想をする人が多かったような気がする。



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