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 歴史読本/新人物往来社 

 





 新人物往来社の『歴史読本』は、歴史系雑誌の定番的な存在。いつ創刊されたのかは不明だが、裏表紙の端っこに書いてある第三種郵便認可の日付が昭和31年7月とあるので、おそらく創刊時期も同じだろう。「雑誌自体の歴史も古い歴史雑誌」といえそうだ。私が所有している最も古い号は写真上の1971年6月号。といっても書店で買うようになったのは大学生の頃なので、1970年代のものは、すべて神田の古本屋をあさって見つけ出してきたものである。

 私は、「日本の古代史」にも興味を持っているので、そういう特集をよく組んでいた歴史読本は、大変魅力があったわけだ。またムーを連想させるような「みちのく謎の古代王国」(1986年8月号)、「魔界都市・平安京」(1988年7月号)、「消された歴史書・古史古伝」(1988年11月号)みたいな特集も時々あった。ただ、こうした特集は、実はムーよりも歴読の方が先輩。ムーが創刊されるより前の1976年5月号で「超古代史の謎」、1976年11月号で「宇宙人の古代史」、1978年09月号で「怪奇日本77不思議」といった特集を組んでいる。

 また歴読には、「別冊歴史読本」や「歴史読本スペシャル」、「歴史読本WORLD」といった姉妹誌があったのも特徴。とにかく、そんな豊富な選択肢の中から「歴史読本1983年9月号 日本人のルーツと謎」、「歴史読本1985年7月号 謎の古代出雲王朝」、「歴史読本1986年7月号 日本の家紋・姓氏」、「歴史読本スペシャル1987年8月号 目撃者が語る日本史の決定的瞬間」、「別冊歴史読本 古事記・日本書紀の謎」といった興味を覚えた特集号を選んでは購読。そのため過去に姉妹誌も含めて合計で70冊くらい買っているが、ほとんどPDF化した。



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