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オニタビラコが2種に分けられた
アオオニタビラコ
キク科
Youngia japonica
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 キク科オニタビラコ属の雑草で、道端や公園、庭などに普通に生える。一般にはオニタビラコと認識されるが、元々、オニタビラコの形態には非常に幅があり、高さが10センチのものから1メートルを越えるものまであったりする。また複数の図鑑に目を通すと生活史についても1年草、2年草、越年草、多年草と記述もさまざま。

 実は2000年にオニタビラコの中で識別が可能な2種をアオオニタビラコとアカオニタビラコに分ける論文が出て、近年はそれに言及するサイトも目につくようになってきた。また、かつてはオニタビラコ自体は、自生とされてきたが、中国原産の帰化説もあって、もしかするとあと数年もすれば、どちらも後者が定説となるかもしれない。

 アオ~は、多年草または2年草。茎には葉がなく、冬のロゼットは緑色で葉先が尖る。一方、アカ~は、1~2年草。茎にも葉があり、冬のロゼットは赤みがあり、葉先はあまり尖らない。どちらも花期は4~10月だが、暖地では1年中咲くこともある。アオ~は西日本に多く、アカ~は東日本に多い。その境にあたる愛知県では両種が見られるようだ。

 田平子は、同属のコオニタビラコの別名で、それに似て大きいことから鬼田平子と命名された。ちなみにアカ~の学名はY. akaoni で、種小名の「赤鬼」という命名がユニーク。




自宅の菜園縁の斜面に咲くアオオニタビラコ。撮影したのは2016年だが、私が草刈りに精を出し過ぎたせいか、近年は見られなくなってしまった。冬季のロゼット写真を撮っておくべきだった。



撮影地は同じだが、上の株は茎が緑色なのに対して、こちらは赤紫色をしている。ひょろりとのびる茎に葉はほとんどつかない。一方、アカオニタビラコには葉がつくようだ。一般向け図鑑では、アカオニタビラコの方で写真が載っていることが多く、一見すると別種に見える。




これも撮影地は同じ。アカ~の方が花は小さい。



  
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